14. 単純なものの描画

この節では GIMP で極く単純なものを描く方法を習得できます。 一旦方法がわかればあとは簡単です。 GIMP には初心者ならほとんどが迷ってしまうほどの膨大な数の ツール とショートカットがあります。

14.1. 直線の引き方

直線を引くところから始めましょう。 直線を引く最も簡単な方法は、 お好きな ブラシツール とマウスとキーボードを使って行います。

手順7.1 直線の引き方

  1. 図7.35 白紙の画像

    白紙の画像

    このダイアログは背景を白く塗りつぶした新しい画像を示している。


    新しい画像 を用意します。 ブラシツール からお好きなものを、 迷われた方は 鉛筆 を選びます。 次に 描画色 を選びます。 ただし背景色と描画色が同じにならないように気をつけてください。

  2. 図7.36 直線の始点

    直線の始点

    このダイアログには直線の始点を示す点が現れている。 この点は描画色にしてあった黒で描かれている。


    画像表示 の領域内で、 第1ボタン でクリックして始点を作ります。 まだその画像は 図7.35「白紙の画像」 と見た目に違いがあまりありません。

  3. 図7.37 補助線

    補助線

    このスクリーンショットでは描かれる直線を予見できる補助線が示されている。


    それでは Shift キーを押しながら引きたい直線の方向へマウスカーソルを移動してみましょう。 どんな直線が引かれるかを示す細い線が見えてくるはずです。

  4. 図7.38 次のクリックで現れた直線

    次のクリックで現れた直線

    Shift キーを押したままで第 2 の点 (終点) をクリックした途端に画像上に直線が描かれた。


    補助線が望み通りの方向と長さになったら 第1ボタン でもう一度クリックして直線を確定します。 早速 GIMP は画像に直線を描きます。 もしも直線が現れなかった場合は描画色と背景色を見直し、 描画のときに Shift キーを押していたかどうかご確認ください。 さらに Shift キーを押しながら次の終点をクリックすれば繋がった直線を引けます。