16.19. 粒子の軌跡...

16.19.1. 概観

図16.386 粒子の軌跡フィルタの使用例

「粒子の軌跡」フィルタの使用例

粒子の軌跡フィルタ適用後

「粒子の軌跡」フィルタの使用例

縁だけオプション適用


このような画像を作るためにはまず背景が透明な画像を新たに作成し、 この上に選択範囲をつくって何らかの色で塗りつぶしてからこのフィルタを適用してください。

粒子の奇跡... フィルタは活性レイヤーのアルファ域に、 原子物理学の霧箱で撮影された粒子の軌跡を思い起こさせるような効果をつけます。

[警告] 警告

画像は常に活性レイヤーの寸法と同じ大きさに変更されます。

このフィルタはテキストをつぎに示すようなロゴに変える粒子の軌跡ロゴスクリプトから派生しました。 ロゴスクリプトは画像ウィンドウのメニューの ファイル画像の作成ロゴ粒子の軌跡... にあります。

粒子の軌跡Script-Fuロゴスクリプト

このフィルタはアルファ域に ノイズ を加え、 出来た斑点を きらめかせ ます。 そこに 境界がぼかされた 白い影を加えます。

16.19.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタロゴ効果粒子の奇跡...

16.19.3. オプション

図16.387 粒子の軌跡のオプション

「粒子の軌跡」のオプション

枠の大きさ (ピクセル)

このオプションは元は粒子の軌跡Script-Fuロゴスクリプトのテキストレイヤー枠を設定していました。 そうした理由から意味が通じませんが、 ここでは白い影の 境界線をぼかす 幅を決めるために利用しています。

ヒット率

このオプションは ノイズ フィルタが生成する光点の数を設定します。 光点は きらめき に変化します。 値は 0.00 から 1.00 の範囲で指定できますが、 役に立たない値もあります。

図16.388 ヒット率の例

「ヒット率」の例

ヒット率 = 0.10

「ヒット率」の例

ヒット率 = 0.25

「ヒット率」の例

ヒット率 = 0.40


縁の幅

アルファ域の縁に沿って半径が縁の幅の新たな領域が作成されます。 縁の幅「縁取り選択...」 と比較してみてください。 この領域も基本色で塗りつぶされますが、 いくぶん暗くされます。

縁だけ

このオプションを有効にするとフィルタの効果はアルファチャンネルの縁のところだけに適用され、 アルファ域は消去されます。

基本色

この色は活性レイヤーのアルファチャンネルに描かれた領域を塗りつぶすのに使われます。 初期設定ではごく濃い緑です。 ご多聞に漏れずここにも色だまりボタンがありクリックすると現れる色変更ダイアログで他の色も選べます。

背景色

新たに作成される背景レイヤーはこの背景色で塗りつぶされます。 ただしこの背景レイヤーの上に白い影のレイヤーがあり不透明度 90% に設定されるため、 この背景色はほんの部分的にしか見えません。 しかし 縁だけ オプションを有効にしている場合はアルファチャンネルに描かれた領域が消去されるためこの背景色がよく見えるはずです。 ここでも色だまりボタンがありクリックすれば色変更ダイアログが開かれて他の色も選べます。

最前面の活性レイヤーとその下のフィルタレイヤー