フィルタは正規分布ノイズを活性レイヤーもしくはその選択範囲に加えます。 ノイズ発生の過程にRGB色モデルが利用されます。 (それぞれの画素について赤・緑・青のそれぞれのチャンネルでノイズを加えています。) 正規分布ということは、 ほとんどの画素にはちょっとだけノイズがかかり、 激しいノイズがかかる画素はほんの僅かになるといえます。 (例えばもし単色灰色で塗りつぶされた画像にこのフィルタを適用したら、 ヒストグラムの曲線が典型的な釣鐘形のガウス曲線に見えることでしょう。)
ノイズがとても自然に見える仕上がりになります。
このフィルタはインデックス化色の画像では作動しません。
プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルタをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て分かるようになっています。
ノイズは相関化しなければ加算的に、 相関化すれば (speckle[斑点]ノイズでも知られたように) 乗算的になります。 このオプションを有効にするとすべてのチャンネルの値に正規分布の倍率が掛けられます。 なのでノイズは元のチャンネル値に依存します。 画素のチャンネル値が高ければノイズが大きく発生しますが、 暗い色 (低い値) の画素は暗いままになりがちです。
このオプションが有効な場合はRGBの3つのスライダを別個に調整できます。 無効にすると 赤、 緑、 青 のスライダは同時に動き常に同じ値になります。 この場合相対的に等しいノイズが各画素のすべてのチャンネルに加わることになるため、 画素の色相はあまり変化しなくなります。
赤、 緑、 青 の3つのスライダとその隣の数値記入欄でチャンネルごとにノイズのレベルを 0.00 から 1.00 の範囲で設定できます。 透明度 チャンネルのスライダはレイヤーにアルファチャンネルがあるときのみダイアログに現れます。 グレースケール画像でこのフィルタを呼び出したときは色のスライダの代わりに グレー スライダが現れます。
これらのスライダは具体的にはノイズをつけるときの正規分布における標準偏差の値を設定しています。 使用される標準偏差は設定された値の半分です (値の範囲 1.00 がチャンネルでとりうる最高値から最低値までの幅に相当します)。