16.13. 冷たい金属...

16.13.1. 概観

図16.370 冷たい金属フィルタの使用例

「冷たい金属」フィルタの使用例

冷たい金属フィルタ

「冷たい金属」フィルタの使用例

冷たい金属ロゴ


冷たい金属... フィルタは金属製に見える物体と鏡面反射する地面に映る姿を描き、 興味深いドロップシャドウをつけます。

このフィルタはテキストに同様な効果 (上記参照) をつけたロゴを作成する冷たい金属ロゴスクリプトから派生しました。 ロゴスクリプトは画像ウィンドウのメニューの ファイル画像の作成ロゴ冷たい金属... にあります。

16.13.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタロゴ効果冷たい金属...

16.13.3. オプション

図16.371 冷たい金属のオプション

「冷たい金属」のオプション

効果サイズ (ピクセル)

このオプションの値はもともと冷たい金属Script-Fuロゴスクリプトのフォントサイズオプションでした。 ここでは内部的に境界線のぼかしとぼかし処理の半径やエンボス加工と波紋パターンの作成にこの値が使われています。

背景色

スクリプトが生成する背景レイヤーはこの色で塗りつぶされます。 色だまりボタンをクリックすると色変更ダイアログが現れて、 他の色も選択できます。

グラデーション

冷たい金属スクリプトに使われるグラデーションは初期設定ではHorizon 1です。 グラデーションボタンをクリックすれば簡約型の グラデーションダイアログ が開かれ、 他のグラデーションも選択できます。

グラデーションの反転

初期状態ではここで選ばれたグラデーションは画面の上から下への方向で利用されます。 このオプションを有効にするとその向きが逆になります。

16.13.4. フィルタの詳細

このフィルタの効果について少なくともそのいくつかはかいつまんで説明しておくべきでしょう。 このフィルタが映り込みや素敵な影を描くしくみはさにあらずスクリプトがやっている操作を手動で再現する方法について解説が必要だと思います。 具体的にはどんなツールを使っているのかが秘訣になりますが。

映り込みの作成

アルファ域はグラデーションで塗りつぶされているとします。 そのあと、

  1. レイヤーを作成し鏡映部分を描きます。 例えば元の絵を 写し取 って新たなレイヤーに 貼り付 けます。

  2. 自然な映り込みに見えるようそのレイヤーを縮小します。 このスクリプトは元の高さの 85% に縮めています。 この処理には レイヤーの拡大・縮小 コマンドか 拡大・縮小ツール が使えます。

  3. さらにこのレイヤーを垂直方向に 鏡像反転 してから下方向に 移動 します。

  4. あとは レイヤーマスクを追加 してそのレイヤーマスクに白もしくは灰色から黒に変化する グラデーション をかけ、 当然ながら レイヤーマスクを適用 します。

影の作成

アルファ域を黒く塗りつぶしたいので、 具体的には レイヤーの複製 をとって 不透明部分を選択範囲に 転換して塗りつぶします。 そのあと、

  1. レイヤーを押しつぶして傾けます。 たとえばこれを 遠近法ツール で行ないます。

  2. ガウシアンぼかし をそのレイヤーにかけます。