4.6. 拡大・縮小

図13.113 ツールボックス上の拡大・縮小ツールアイコン

ツールボックス上の「拡大・縮小」ツールアイコン

4.6.1. 概観

拡大・縮小ツールはレイヤーや選択範囲やパスといった物体の大きさを伸縮するためのものです。

このツールで画像をクリックすると拡大・縮小ダイアログが開かれ、 ここで 高さ を個別に変えられます。 また同時に画面上では、 対象物体の上に (格子線か輪郭線による) プレビューが重ねて表示され、 マウスでクリックしてドラッグすると寸法を変えられるハンドルがその4隅と各辺につきます。 プレビューの中心には小さな円が現れ、 これを掴んで移動できるようになっています。

4.6.2. 呼び出し方

拡大・縮小ツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール変換ツール拡大・縮小

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット Shift+T

4.6.3. キー修飾 (初期設定)

Ctrl

Ctrl キーを押しているときは 縦横比を維持 オプションがはたらきます。

4.6.4. ツールオプション

図13.114 拡大・縮小ツールのツールオプション

「拡大・縮小」ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

変換対象; 変換方向; 補間アルゴリズム; クリッピング; プレビュー
[注記] 注記

これらのオプションについては 変換ツールの共通オプション に説明があります。

[注記] 注記

[レイヤーを対象とする]変換モードは活性レイヤーにしか作用しません。 画像のすべてのレイヤーを対象にするときは 画像の拡大・縮小 を起用してください。

縦横比を維持 (Ctrl)

領域枠の角ハンドルを移動するときに、 このオプションはレイヤーの縦と横の比を保って寸法が変わるようにします。 ちなみに辺ハンドルを移動する場合はこのオプションは無視されます。 またちなみにダイアログ上では縦横の各欄を結ぶ鎖の印が連結に切り替わります。

4.6.5. 拡大・縮小ダイアログのウィンドウ

図13.115 拡大・縮小ダイアログのウィンドウ

「拡大・縮小」ダイアログのウィンドウ

幅; 高さ

ここでは、 任意に対象物体の幅と高さを設定できます。 長さの既定の単位はピクセルですが、 引き出し排列を使って変更できます。 これらの値は画面上でハンドルを操作すると自動的に変化します。 2つの欄を結ぶ鎖が切れているときは、 幅と高さを個別に変更できます。