2.3. ガウシアンぼかし...

2.3.1. 概観

図16.9 ガウシアンぼかしフィルタの使用例

「ガウシアンぼかし」フィルタの使用例

元画像

「ガウシアンぼかし」フィルタの使用例

ぼかし適用後


ガウシアンぼかし... (IIR) プラグインは現在活性化しているレイヤーもしくは選択範囲の個々の画素に対し、 これに近接する画素のうちダイアログで指定された半径の範囲内のすべての画素の値から平均値を算出して値を置き換えます。 半径の値を大きくとればさらに強くぼやけます。 半径を指定する際に鎖のしるしをクリックして解いてから互いに異なる値を与えると、 縦もしくは横により強くぼかしの方向づけができます。 GIMPのガウシアンぼかしにはIIRガウシアンぼかしとRLEガウシアンぼかしの2種類の実装があります。 両者の効果にさほど違いはありませんが、 画像や設定値により処理速度に差がつくこともあります。

2.3.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタぼかしガウシアンぼかし...

2.3.3. オプション

図16.10 ガウシアンぼかしフィルタのパラメータ設定

「ガウシアンぼかし」フィルタのパラメータ設定

ぼかし半径

ここで定めた値がぼかしの強さを決めます。 水平と垂直のぼかし半径の値を違えるとモーションぼかしのような効果が現れます。 半径の単位は引き出しリストから別の単位に変更できます。

ぼかしの種類
IIR

Infinite Impulse Response (無限インパルス応答) の略です。 このぼかし方法は写真などコンピュータ生成でない画像において大きな半径を設定した場合に最高の仕上りが期待できます。

RLE

Run-Length Encoding (連長圧縮) の略です。 RLEガウシアンぼかしの方法はコンピュータ生成画像や等質な強度の部分が広く分布する画像において最高の仕上りが期待できます。