このフィルタは縁取りつき文字とドロップシャドウからなるロゴ文字 (上図参照) を作成する「3D アウトライン」スクリプトから派生しました。 ロゴスクリプトは画像ウィンドウのメニューの → → → にあります。
「アルファ域」を活性レイヤーの半透明や不透明な部分を指す用語として扱います。
フィルタは活性レイヤーの半透明や不透明な部分の輪郭をアルファチャンネルより読み取り、 パターンで縁取ってドロップシャドウを付けます。 以下の説明ではこのフィルタはアルファ域の輪郭を抽出するために ソーベル輪郭抽出 を利用します。 すると例えばまっさらの矩形の選択範囲のような単純なアルファ域であれば単なる境界線がとれることでしょう。 しかしつぎの例のようにレイヤーマスクを使った場合は (そしてもちろんレイヤーマスクの適用をお忘れなく)、 輪郭はもっといろいろ抽出されるはずですし、 ひいてはその輪郭のどれにもフィルタの効果が施されます。
警告 | |
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画像は常に活性レイヤーの寸法と同じ大きさに変更されます。 |
ここには現在選択されているパターンが表示されています。 パターン見本はクリックすると大きく表示されます。 「パターンの選択 (Script-Fu)」ダイアログが現れ、 別のパターンに変更できます。
ボタンをクリックするとこの半径はパターンで埋め尽くされる領域を 輪郭抽出 により選択する前にアルファ域を ぼかす ために使います。 そのためここに大きな値を指定するとつぎの図のように適用範囲は広くなる反面でパターンがぼやけます。
この半径はドロップシャドウを ぼかす ために使います。 値を高くすると影がぼやけます。
立体効果を生む バンプマップ には活性レイヤー (アルファレイヤー) に 輪郭抽出 フィルタを適用したものを用います。 さらにパターン用レイヤーにエンボス加工を施しますが、 その前にこのぼかし半径で ガウスぼかし がかけられます。 そのためここに高い値を設定すると立体効果が薄れます。
このオプションを既定どおり有効にするとバンプマッププラグインは初期設定値で適用されます。 無効の場合はフィルタを実行中に バンプマップ ダイアログが開かれ、 任意にオプションの設定ができます。 ただしこのダイアログを ボタンで閉じた場合は一切バンプマップ処理が行なわれません。
影が描かれたレイヤーは右下方向にずらされます。 この値はピクセル単位で右方向 X と下方向 Y の移動距離を定めます。 移動したあと影のレイヤーは画像からはみ出した部分が切り取られます。 元から実際の背景レイヤーがないので移動あとには透過部分が残されます。