エンボス フィルタのところで詳しく解説しています。 画像の種類にエンボスフィルタのような制限はなく、 どんな形式でもバンプマップ化して利用できます。
フィルタはある画像をカードに見立ててエンボス加工 (起伏をつけること) し、 他の画像に貼り付けることで立体感の効果を生み出します。 起伏の高さは画素の光度で決められ、 光の射す向きは調整可能です。 エンボス加工についてはプレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルタをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て分かるようになっています。
バンプマップ 引き出しリストからバンプマップ化して利用できるレイヤーを選んでください。 ここに並ぶ画像はこのフィルタを呼び出した時点でGIMPが画面上に開いている画像だけです。 フィルタを呼び出したあとで開いた画像はこのリストに現れません。
このオプションではマップ化画像を生成する過程で使われる処理方法をつぎのなかから選べます。
: 起伏の高さは光度と一次関数的な比例関係になります。
: 起伏の高さは光度と正弦関数的な関係になります。
: 起伏の高さは光度と円の関数的な関係になります。
バンプマップ処理は画像を暗くしがちです。 このオプションを有効にすればそのような暗化を補正できます。
既定なら明るい画素は盛り上げを、 暗い画素は掘り下げを意味します。 このオプションはその効果を逆転します。
このオプションを有効にすると画像がウェブページなどで反復連続で表示できるよう浮き彫りの断絶をなくします。 画像の縁の起伏は反対側の辺とつながるようにつけられ、 並べても継ぎ目が目立ちません。
このスライダで光の射してくる方角を 0.00° (右-東から) から 360.00° (同) まで反時計回りの範囲で設定できます。
このスライダで光の射角を 0.50° (水平線上) から 90.00° (天頂) までの範囲で指定できます。
このスライダで起伏の底部と頂部の高度差を設定できます。 値を高くすれば起伏は大きくなります。 値の範囲は 1 から 65 までです。
これらのスライダで対象画像からマップ化画像への相対位置を水平方向(右に正) に X オフセット で、 垂直方向 (下に正) に Y オフセット で設定できます。
マップ化しておく画像に透過部分があると、 その部分は黒いと見做されバンプマップ処理では掘り下げられることになります。 このスライダはその穴にあたかも水を張ったかのように嵩上げします。 水位を最高の255 に引き上げると穴は完全に消えます。 反転バンプマップ オプションを有効にしている場合は透過部分が明るい領域と見做され、 水位の値はその峰を切り下げる役目になります。
このスライダは包み込むような光の強さを調節します。 高い値をとると影が薄れ浮き彫りは減ります。