3.11. クリップボードから生成

これらのコマンドはいずれもクリップボードの内容を貼り付けます。 もちろんその前にコピーコマンドを使ってクリップボードに何か取り込んでおかねばなりません。 まだ何もクリップボードに入っていないときは、

が出てくるはずですが、 既に何か取り込んでおれば忘れた頃になっても貼り付けられることになります。 クリップボードを空にする方法はありません。

サブメニューはつぎのとおりです。

図15.17 クリップボードから生成サブメニュー

「クリップボードから生成」サブメニュー

3.11.1. クリップボードから生成 → 画像

画像 コマンドは新たに画像を作成してクリップボードにある画像データをそこに貼り付けます。 データの形状が矩形以外の場合はアルファチャンネルが自動的に付加されデータの選択範囲外の領域が透明になります。 もちろん選択範囲のとおりの形に画像を取り込むためにはこのコマンドを実行する前に選択範囲を作ってその画像をコピーしておかなくてはなりません。

このコマンドは ファイル画像の生成クリップボードから コマンドと同じ作用をします。

3.11.1.1. コマンドの呼び出し方
  • 画像ウィンドウのメニューより 編集クリップボードから生成画像

3.11.2. クリップボードから生成 → レイヤー

レイヤー コマンドは活性画像に新たなレイヤーを作成してクリップボードにある画像データをそこに貼り付けます。 データの形状が矩形以外の場合はアルファチャンネルが自動的に付加され、 貼り付けられた画像の縁がキャンバスに届かないところに残される領域は透明になります。 もちろんこのコマンドを実行する前に選択範囲の画像を取り込んでおかなければなりません。

3.11.2.1. コマンドの呼び出し方
  • 画像ウィンドウのメニューより 編集クリップボードから生成レイヤー

3.11.3. クリップボードから生成 → 新しいブラシ...

新しいブラシ... コマンドはダイアログを開きますので新たに作成されるブラシにつける名前とファイル名などを設定してください。 作成されたブラシは ブラシダイアログ に現れます。

3.11.3.1. オプション

図15.18 Script-Fu: 新しいブラシダイアログの主要部

「Script-Fu: 新しいブラシ」ダイアログの主要部

ブラシ名

ブラシ名ブラシダイアログ上での名前です。

ファイル名

新しくできたブラシは ファイル名 (拡張子は .gbr) の名前で個人用GIMPディレクトリの brushes フォルダに保存されます。

間隔

間隔: ブラシの描線は実際はブラシの刻印が繰り返し並んで描かれています。 ブラシの刻印が互いに密着し重なると連続した線に見えるようになります。

3.11.3.2. コマンドの呼び出し方
  • 画像ウィンドウのメニューより 編集クリップボードから生成新しいブラシ...

3.11.4. クリップボードから生成 → 新しいパターン...

新しいパターン... コマンドはダイアログを開きますので新たに作成されるパターンにつける名前とファイル名を設定してください。 作成されたパターンは パターンダイアログ に現れます。

3.11.4.1. オプション

図15.19 Script-Fu: 新しいパターンダイアログの主要部

「Script-Fu: 新しいパターン」ダイアログの主要部

パターン名

パターン名 はパターンダイアログ上での名前です。

ファイル名

新しくできたパターンは ファイル名 (と拡張子 .pat) の名前で個人用GIMPディレクトリの patterns フォルダに保存されます。

3.11.4.2. コマンドの呼び出し方
  • 画像ウィンドウのメニューより 編集クリップボードから生成新しいパターン...