GIMP は画像ファイルを読み書きするとき、 XCF 形式を除くあらゆるファイル形式にプラグインを使用しています。 このようなプラグインがプログラム用の外部ライブラリーを使うこともよくあります。 たとえば GIMP は PostScript を直接にサポートしてはいませんが、 Postscript ファイル (ファイルの拡張子は .ps
や .eps
) を読んだり (書いたり) する機能を、 Ghostscript という強力なフリーソフトウェアプログラムに依拠して実現しています。
Linux™ のディストリビューション最新版はいずれも最初のセットアップで Ghostscript も組み込むようになっていますので特にあとから導入する必要はありません。 その他のオペレーティングシステムは導入作業が必要なものが多いので、 とくに Windows™ の導入方法を説明しましょう。
Sourceforge にある Ghostscript プロジェクトのページ [GHOSTSCRIPT] に行きます。
ダウンロードページに進み、 ghostscript パッケージを選びます[4]。
Windows™ 用のインストールパッケージをダウンロードします。 たとえば gs854w32.exe
、 gs905w32.exe
、 gs905w64.exe
がダウンロードできます。
実行ファイルを起動してインストーラーの画面に従いましょう。
gswin32c.exe
の保管場所までの経路名 (パス) を環境変数 GS_PRG
に代入します。 たとえば SET GS_PRG=C:\gs\gs
とします。X.YY
\bin\gswin32c.exe
以上で Postscript™ を GIMP で扱えるようになります。 インストールが終わったあとで Ghostscript のディレクトリーを移動してはいけません。 一緒にインストールされたライブラリーがレジストリーに登録されているためです。 (ここで紹介した方法は http://www.kirchgessner.net を参考にしました。)
[4] 原文執筆時点の最新版は非商用限定の AFPL 版 ghostscript パッケージかあるいはそれより古い GPL 版 gnu-gs パッケージ (商用可) のどちらかを選ぶことになっていました。 現在は ghostscript の最新版が GIMP と同じライセンス GNU GPL Version 3 で利用できます。