6.6. ごまかす...

6.6.1. 概観

図16.132 ごまかすフィルタの適用例

ごまかすフィルタの適用例

元画像

ごまかすフィルタの適用例

ごまかすフィルタ適用後


ごまかす... フィルタは画像があたかも溶解して底辺側にたれ下がるような効果を生みます。 ごまかす処理の対象となった画素は 80% の確率で上側の画素の値で置き換わります。 もしくは真上の画素の左隣か右隣の画素の値が使われます。 このような処理は活性レイヤーもしくはその選択範囲のすべての画素に及ぼすことができるほか、 乱数度 (%) オプションにより対象となる画素を減らして元画像の画素をある程度残すこともできます。

6.6.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタノイズごまかす...

6.6.3. オプション

図16.133 ごまかすフィルタのオプション

ごまかすフィルタのオプション

乱数種

ごまかす処理の不規則性を制御します。 同じ状況で同じ乱数種を用いるとこのフィルタは全く同じ結果を生みます。 乱数種が変われば結果も違うものになります。 乱数種は数値記入欄で直に指定できるほか、 新しい種 ボタンをクリックして無作為に生成させる方法もあります。

乱数化 オプションを有効にすると乱数種を直に指定できなくなりますが、 その代わりこのフィルタを実行する度に新しい乱数種が自動生成されるようになります。 このオプションを無効にしている間は前回利用した乱数種が記憶されていますので再利用が容易です。

乱数度 (%)

このスライダは活性レイヤーもしくはその選択範囲における画素のうちごまかす処理の対象となる画素の割合を設定します。 値を高くするにつれより多くの画素が不規則変化をし、 元画像の面影が失われてゆきますが、 このフィルタの処理方法に理由があって、 スライダを中程 50 あたりにしたときが一番このフィルタの真価が発揮されます。 試しに操作して御自身でお確かめください。

繰り返し

このスライダでフィルタによる処理の回数を定めます。 高い値にするほどごまかす処理が多くなり、 画素の値がどんどん離れた場所に移動することにもなります。