キュビズム フィルタや キャンバス地 フィルタやその他いろんなフィルタが行なっていることをこなせます。 画像を絵画のように見せる機能があります。 あたかもブラシを選びつつまるで紙の上に描き直したような処理が行なわれます。 このフィルタは活性レイヤーもしくはその選択範囲で作用します。
フィルタは芸術的効果フィルタの王者です。ダイアログウィンドウの左側には常時様子がわかる小さなプレビュー区画があり、 右側にはタブで仕分けられた GIMPressionist の膨大なオプションがあります。
ボタンで変更を確定するまでは、 ダイアログで設定した内容を反映できる縮小見本画像をご利用ください。 ボタンをクリックすると縮小見本画像が最新の状態に変わります。 (このプレビュー機能には自動更新がありません。 GIMPressionist フィルタはとても沢山の作業をこなしているのです)。 ボタンをクリックすれば元画像の表示に戻ります。
GIMPressionist には多くのパラメータがあります。 これらを組み合わせればその可能性は天文学的な数になります。 ですから面白いプリセットを見付けたらそれを保存しておくのは大事なことです。 とくに凄いものができたらプラグインの作者にそのプリセットを送りましょう。 しかし裏を返せばそんな全部のパラメータが入り組んでいるせいで理解するのもそれぞれのはたらきを予測するのも難しくなっています。
プリセットのオプション
このボタンは現在のすべてのタブで設定したパラメータをファイルに保存します。 名前は左隣の記入欄で、 概略説明文は出てくるダイアログ内で設定してください。
このボタンをクリックすると一覧表で選択したプリセットの設定内容が読み込まれます。
このボタンをクリックすると一覧表で選択したプリセットが削除されます。
このボタンをクリックするとプリセットの一覧表が現在の状態に更新されます。
このタブでは画像が描かれるキャンバスとなる紙や石版やキャンバス地などの素材を設定します。 素材は一覧表に並べられ選択すると右側の生地見本に表示されます。 またその素材の説明も右側に示されます。
紙のオプション
素材の凹凸を反転します。 窪みは盛り上がりふくらみは穿たれます。
凹凸のない紙として使います。 画像に透明な紙が被されたような見え方をします。
素材の倍率を百分率で設定します。 素材の粒度の違いが現れます。 3.0 パーセントから 150.0 パーセントまでの範囲で指定してください。
生地の素材の起伏量を設定します。 0.0 パーセントから 100.0 パーセントまでの範囲で指定してください。
「ブラシ」は描画に使われるどの資材にとっても通用します。 ブラシの一覧表で選択されたブラシは右隣に見本表示がでます。
ブラシのオプション
選択したブラシのガンマ値 (光度) を変更できます。 ガンマ補正で中間階調を明るくしたり暗くしたりできます。
ブラシの形質には画像から選択して作成したものも利用できます (選択欄の右端の矢印をクリックすれば画像の一覧表になります)。 ここで表示される画像はこのフィルタを呼び出した時点でGIMPが画面上に開いているものだけです。 当然ですが大きな画像をブラシにしないでください。
画像に複数のレイヤーがあると選択リストにはレイヤーが個々に表示されますのでレイヤーを選べばそれもブラシに利用できます。
ボタンは選択したブラシを保存するときに使用します。
ブラシの形状を変えます。 0.00 が無変化、 -1.00 から 0.99 が水平方向に拡大するか垂直方向に縮小して横長に、 0.01 から 1.00までが垂直方向に拡大するか水平方向に縮小して縦長になります。
ブラシの筆触一回あたりの絵の具の量を設定します。 パレットナイフを使った筆遣いを彷彿とさせます。
このタブでは筆遣いの向きを設定できます。 筆をいつも同じ向きに運ばざるをえない画家はいません。 ある効果を狙ってその向きを変えることはよくあります。
向きのオプション
このスライダで、 同じところをブラシが向きを換え繰り返しなぞる回数を設定できます。 回数が多くなればなるほど塗った色が濃くなります。
このスライダで筆遣いの中心的な方向を決めます。 この方向を軸に 角度範囲 内で向きをばらつかせ筆が進みます。 画像に対するさまざまな動きをつけるため方向が幾度も選び出されます。
筆触は開始角度を中心にこの扇型の範囲内で進む向きに変化をつけます。
筆触の方向を制御する基準をここで指定します。
筆触の向きの変化は付近の明度に従います。
画像の中央からの距離で筆触の向きを決めます。
筆触の向きは不規則に変化します。
筆触の向きは画像の中央からの向きを参考にして決まります。
筆触の大きさは内部で生成した流れるようなパターンのサイズマップに従って変わります。
筆触の向きは付近の色相で決まります。
元の画像に最適な向きに筆が進みます。
方向マップエディタダイアログ が開かれ、 運筆方向を描けます。
ボタンをクリックするとこのタブでは描画に使われるブラシの大きさについて、 その可変段数と、 変化の度合いの制限と、 大きさを変える基準となる指標を設定できます。
サイズのオプション
大きさの異なるブラシを何種類使うかということとその大きさについて設定できます。
ブラシの大きさを何段階まで切り替えて使えるようにするかをここで指定します。
ブラシの大きさはこの両限度の間を変動します。 大きくすれば筆の進みも長く幅広くなります。
サイズの決定基準: ブラシの大きさを決めるオプションをつぎのいずれかに選んでください。
筆触の大きさの変化は付近の明度に従います。
画像の中央からの距離で筆触の大きさを決めます。
筆触の大きさは不規則に変化します。
筆触の大きさは画像の中央からの向きで決まります。
筆触の大きさは内部で生成した流れるようなパターンのサイズマップに従って変わります。
筆触の大きさは付近の色相で決まります。
元の画像に最適な大きさのブラシを使います。
サイズマップエディタダイアログ が開かれます。 筆触の大きさを制御できます。
ボタンをクリックするとこのタブでは筆を走らせる配分に変化をもたらす調整ができます。
配置のオプション
方向マップエディタではプレビュー画面を埋め尽くす小さな矢印のすべてが描かれている物体の周囲の流れを描くように見えています。 この流れにのって走る筆の配置はつぎの異なる2つのいずれかの方法に従います。
不規則に筆が重ねられます。 より本物らしく見せる方法です。
画像全体を通して均等な筆の重ねかたをします。
密度を上げると筆はさらに密接に重なります。 密度を下げると筆の入らない隙間ができ紙面か背景が見えてくるようになります。
画像の中心とその周囲に比較的多くの筆が入ります。
このタブではブラシにどんな色が使われるかを設定します。
色のオプション
筆にのる色の選ばれ方にはつぎの2種類があります。
ブラシの大きさの範囲にあるすべての画素の平均的な色が使われます。
ブラシの中心の直下にある画素の色が使われます。
このスライダや数値記入欄に設定した数値が高いほど、 ひと筆にのる色にノイズが入るようになり、 単調な印象が減ります。
このタブでは背景の表現と、 筆跡の起伏のつけかたについて設定できます。
一般のオプション
元画像を背景に使います。
「紙」タブで選択した生地の素材感が現れます。
単色の背景です。 色だまりボタンをクリックすると色が選べる色変更ダイアログが現れます。
透明な背景です。 ブラシで塗色されたところだけ見えるようになります。 このオプションは画像にアルファチャンネルがある場合のみ利用できます。
このオプションを無効にすると、 画像からはみ出した物体の細い縁取り線は画像の縁では描かれません。
このオプションを有効にすると、 並べると継ぎ目の目立たないタイル化可能な画像になります。 右辺は左辺に、 上辺は下辺に、 ぴったり繋がるように筆が運ばれます。 このような画像はウェブページで背景画像に使うと連続して並べても違和感がないので好都合です。
ひと筆ひと筆に影をつけます。
このスライダで筆触の縁をどの程度暗くするかを調節します。 値を大きくすると絵の具の盛り上がりか太さが強調されます。
このスライダでブラシの影をどの程度暗くするかを調節します。
このスライダで落ちた影と物体がどの程度離れるかを調節します。
このスライダで落ちる影につけるぼかしの程度を調節します。
このスライダでブラシの大きさにぴったりの選択範囲でなくてもよくなるしきい値を設定します。
方向マップエディタは GIMPressionist フィルタに付属するダイアログです。 このフィルタのダイアログの 方向 タブで ボタンをクリックすると呼び出せます。 このエディタではフィルタで使われる筆の運ばれる方向を調整できます。
ベクトルをひとつだけでもいくつでも配置できます。 その方向と長さを調整してください。 置いたところと同じ画像上の部分に作用します。
左側の「ベクトル」と銘うった縮小画像上でベクトルを操作できます。 初期状態では中央にベクトルが置かれています。 ベクトルは現在選択されているものが赤で示され、 それ以外は白いベクトル頭と灰色のベクトル身で表されています。
ボタンをクリックするとベクトルを新たに画像の中央に追加できます。 またあるいは でクリックした場所に新たにベクトルを追加できます。
でクリックするとその位置へ現在選択されているベクトルが移動します。
でクリックするとその方向へ現在選択されているベクトルが向きを変えます。
ボタンと ボタンはクリックすると現在選択されているベクトルが選択を解除され、 別のベクトルが選択されます。
ボタンはクリックすると現在選択されているベクトルを撤去します。
ヒント | |
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「サイズマップベクトル」画面の右側についているスクロールバーは、 この縮小見本画像の明るさを調整するためのものです。 画像が暗過ぎたり明る過ぎたりしてベクトル表示が見難くなっているときこの機能が役立ちます。 |
「プレビュー」表示には無数のベクトルの向きをつかめる図が示されています。
これら4つの種類は上で現在選択しているベクトルに関わる筆づかいを調整します。 おのおのの特徴をここでは説明しませんが、 プレビュー画面でその意味はご理解いただけると思います。
ボロノイ図とはn個の点を任意に配置した平面を、 1個ずつその点 (母点) を内側に有するn個の多角形に分割し、 なおかつ多角形内のどんな位置も他の母点よりは内包する唯一の母点との距離が最も短くなるようにその多角形の境界線を設けた図のことです (ユークリッド平面の場合)。 この場合多角形の辺はいずれも2つの母点の二等分線を通ることになります。 ここにボロノイ図の例をご覧ください。
つまりこのオプションを有効にすると図上の点はいずれも最も近いただひとつのベクトルにのみ影響されることになります。
現在選択されているベクトルの方向です。 このスライダの役目はベクトル図面 (前述) での
クリックと同じです。このスライダは すべて のベクトルの角度を変更します。
強さ スライダは現在選択されているベクトルの長さを変えます。 長さが増すと周囲の方向マップがより強くより遠くまで影響されます。 ベクトル図面では強さを長さで表示します。
このスライダは すべて のベクトルの強さを変更しますので、 結果的にすべての筆触をより長くします。
サイズマップエディタは GIMPressionist フィルタに付属するダイアログです。 このフィルタのダイアログの サイズ タブで ボタンをクリックすると呼び出せます。 このエディタではフィルタで使われる筆の太さを調整できます。
サイズマップベクトルをひとつだけでもいくつでも配置できます。 その強さを調整してください。 置いたところと同じ画像上の部分に作用します。
左側の「サイズマップベクトル」と銘うった縮小画像上にベクトルを配置できます。 ボタンをクリックするとベクトルを新たに画像の中央に追加できます。 またあるいは でクリックした場所に新たにベクトルを追加できます。 ベクトルは現在選択されているものが赤い十字形で示され、 それ以外は中心点が白で灰色の十字形で表されています。
でクリックするとその位置へ現在選択されているベクトルが移動します。
でクリックしても何の変化もありません。
ボタンと ボタンはクリックすると現在選択されているベクトルが選択を解除され、 別のベクトルが選択されます。
ボタンはクリックすると現在選択されているベクトルを撤去します。
ヒント | |
---|---|
「サイズマップベクトル」画面の右側についているスクロールバーは、 この縮小見本画像の明るさを調整するためのものです。 画像が暗過ぎたり明る過ぎたりしてベクトル表示が見難くなっているときこの機能が役立ちます。 |
「プレビュー」表示には無数のベクトルの強さをつかめる図が示されています。 図上に並んだ正方形の大きさがブラシの太さと強さを示します。
現在選択されているベクトルの強さを変更します。 この強さにより付近を通るブラシの太さが決まります。
強さ スライダは現在選択されているベクトルの強さを変えます。 強さが増すと周囲のサイズマップがより遠くまで影響されます。
このスライダは すべて のベクトルの強さを変更しますので、 結果的にすべての筆触をより強くします。
方向マップエディタ の説明をご覧ください。