10.5. キュービズム...

10.5.1. 概観

図16.172 キュービズムフィルタの使用例

「キュービズム」フィルタの使用例

元画像

「キュービズム」フィルタの使用例

キュービズムフィルタ適用後


キュービズム... フィルタプラグインは画像を加工して半透明のティシュペーパーの小片で組み上げられたような画像にします。

[ヒント] ヒント

このプラグインでは物足りないと感じはじめたら、 よりオプションの多い GIMPressionist フィルタをお試しください。

10.5.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタ芸術的効果キュービズム...

10.5.3. オプション

図16.173 キュービズムフィルタのオプション

「キュービズム」フィルタのオプション

プレビュー

プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルタをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て分かるようになっています。

タイルサイズ

タイルサイズ スライダは正方形の大きさをピクセル単位で調節できます。 これで新たに生成される画像に使われる小さな正方形のティシュペーパーの大きさを決めます。 値は 0.0 から 100.0 ピクセルまでの範囲で指定してください。

タイル彩度

タイル彩度 スライダは描かれる小さな正方形の色の強さを決定づける値を調節します。 この小片の透明度を変化させます。 高い値を与えると描かれる正方形はとても濃く描かれ、 重なりの下側になった正方形の色が見通せなくなります。 低い値を与えると重なりの下側の正方形も透けて見えるようになり、 上側の正方形の色と混じり合って見えるようになります。 もしこの値を 0.0 に設定して 背景色を使用 を無効にしたとすると、 レイヤー全体が黒く塗られることになります。 それを有効にしてこの値を 0.0 にしてみれば、 レイヤー全体が背景色で塗りつぶされることになるでしょう。 値は 0.0 から 10.0 までの範囲で指定してください。

背景色を使用

このフィルタは画像のすべての色から小片を作り タイル彩度 に従ってその色階調を変化させて描きます。 タイル彩度が低いときは色階調は背景色が見えるようにします。 タイル彩度を 0.0 にすれば初期設定の黒が背景に現れるのがご覧いただけます。 背景色を使用 オプションを有効にするとツールボックスの色標識に示されている背景色が使用されます。 画像にアルファチャンネルがあるときは色階調は透過もします。

図16.174 背景色を使用オプションを使用した場合の例図

「背景色を使用」オプションを使用した場合の例図

元画像とツールボックスの色標識。 背景色はブルー。


図16.175 そのオプションが無効の場合

そのオプションが無効の場合

オプションは無効。 左図はアルファチャンネルなし、 背景色は黒になる。 右図はアルファチャンネルあり、 背景色は透過した黒になる。


図16.176 そのオプションが有効な場合

そのオプションが有効な場合

オプションは有効。 左図はアルファチャンネルなし、 背景色は青になる。 右図はアルファチャンネルあり、 背景色は透過した黒になる。


[ヒント] ヒント

このフィルタをウェブ用ページの背景画像などの作成に使うつもりなら、 ある狭い範囲の色を使って小さめの正方形の領域に不規則な塗色をしてから、 このフィルタをお好みの設定で適用したうえで、 シームレス化 フィルタを使ってタイル化できるように画像を加工するとよいでしょう。