6.14. 印刷サイズ...

印刷サイズ... コマンドで呼び出せる画像印刷解像度の設定ダイアログを用いて印刷物の 寸法解像度 が変更できます。 このコマンドは画像の画素数 (ピクセル数) を変えることはなく、 画像の再標本化も行ないません。 (再標本化によって画像の大きさを変更したいときは 画像の拡大・縮小... コマンドか 拡大・縮小 ツールをご利用ください。)

6.14.1. ダイアログの呼び出し方

  • 画像ウィンドウのメニューより 画像印刷サイズ...

6.14.2. 画像印刷解像度の設定ダイアログのオプション

図15.68 画像印刷解像度の設定ダイアログ

「画像印刷解像度の設定」ダイアログ

出力解像度とは印刷物の単位長さあたりの画素数を定義するものです。 プリンタの解像度と出力解像度を混同しないよう注意しましょう。 プリンタの解像度はdpi[ドット毎インチ]で表わされ、 1画素に数ドットを割り当てることもあります。

このダイアログが開かれたはじめの段階で解像度の欄に表示されている値は元の画像の解像度です。 出力解像度を大きくとると単位あたりの画素数が増すため印刷物は小さくなります。 同じ理由から逆に印刷物の幅や高さを変えると出力解像度も変化します。

出力解像度を増やすにつれ印刷物の精度が上がります。 [印刷される画像は縮まりますが]元の画像をただ縮小するのとは異なり画素は減りません (つまり画像の情報が劣化しません)。

幅; 高さ

印刷される画像の大きさはこの数値記入欄で指定できます。 引き出しリストから他の単位も選択できます。

印刷物の幅や高さを変更すると直ちに関連する水平解像度や垂直解像度が相応の値に変化します。 両出力解像度の欄が鎖で繋がれているときは、 縦横比が保たれます。 この鎖のしるしをクリックすれば比例関係は断たれますので縦と横で個別に解像度を指定できるようになります。

水平解像度; 垂直解像度

印刷される画像の幅や高さを実際に算出するときに利用される実寸での単位距離あたりの画素数をここで指定できます。

このような出力解像度はそれぞれの数値記入欄に指定します。 縦横比が保たれるようにするため両者は連結されています。 2つの記入欄の右側にある繋がった鎖のしるしは、 そこに記入される値が互いに繋がっていることを示しています。 このしるしをクリックすると切り離された鎖のしるしに替わり、 2つの解像度が互いに無関係に変更できるようになります。