この色ダイアログは色を管理したり色を新たに引き出すためのものです。 使えるモードがGIMP、 CMYK、 水彩色、 三角形、 スケールの5通りあります。 コンピュータ画面上ならどこでも色が採取できるという面白いスポイトがついています。
ツールボックスの色標識から呼び出せる色変更ダイアログは画像ウィンドウのメニューから呼びだせる色変更ダイアログとは少し違いがあります。
「スケール」モードが無く、 そこにあったHSVとRGBの6本のスライダが常時表示されています。
最近使った色を示す12個の色履歴ボタンがあります。 いずれも押せばその色が使えるようになるほか、 現在の描画色か背景色をここに取り込めまず。
描画色でも背景色でもこのダイアログが使われます。
「描画色/背景色」ダイアログはドッキング可能です。 その扱い方については 「ダイアログとその合体」 の節をご覧ください。
呼び出し方はつぎのとおりです。
画像ウィンドウのメニューより
→ →任意のドッキング可能なダイアログのアイコンボタン をクリックすると出てくるタブメニューより
→ツールボックスの色標識をクリック
切り放したウィンドウ のリストが現れます。 この場合には画像メニューより → と進めば「描画色/背景色」ダイアログを浮かび上がらせられます。
メニューではダイアログがひとつだけの状態で開かれている場合に限り、GIMPカラーセレクタは右側の縦に長い1次元色尺とその左隣の広い2次元領域をクリックして色を選びます。 1次元色尺は色相
、 彩度 、 明度 、 赤 、 緑 、 青 のいずれかの色変数を表すボタンをクリックするとその値を設定できます。 2次元領域で残りの色変数の値を定めます。 [合計で3つの次元がHSVもしくはRGBの組にあたります。]この色選びはプリンタのアイコンをクリックして呼び出してください。 CMYK 色モデルに基づく管理ができるようになっています。
ここでは HSV 色モデルを使って色選びができます。 色彩環 はクリックしてもドラッグしても色相が選べます。 三角形 内をクリックしてドラッグすれば直観的に彩度 (垂直) と明度 (水平) が変化します。
この色セレクタは絵筆の印をクリックして呼びだします。 この機能モードは今まで見てきたセレクタとは操作のしくみが少々異なります。 原理的には大きな四角いパレットをクリックすると描画色が少しずつ変化してゆくようになっています。 仮に現在の描画色が白だったとすると、 パレットの赤の部分をクリックするたびに描画色が赤みを帯びてきます。 クリックを繰り返すとその色みが強くなります [ドラッグしたり同じ色の上を往復しても同様に色みが強くなります]。 色パレットの右隣のスライダで、 一回のクリックで加えられる色の量を調節できます。 スライダを上にするにつれクリックごとの色の増分が大きくなります。
この色セレクタには パレットダイアログ で選択されたパレット上の色が並びます。 そこでの任意の色をクリックすればGIMPの描画色か背景色になります。 色を選ぶ際に 矢印 キーでパレット内を移動できます。
このセレクタは色相 H、 彩度 S、 明度 V の各値と赤 R、 緑 G、 青 B の各チャンネルをスライダつきでとり揃えています。
スポイトツール とこのスポイトは決定的な違いがあります。 画像から色を採取できるだけでなく、 コンピュータ画面のどこからでも色が採れるのです。
HTML表記法 をご覧ください。 CSS色名も使えます。 入力欄は最初のアルファベットを記入したときに直ちにその文字から始まる色名の一覧表を示します。
HTML表記法入力欄上をマウスの [UNICODE] をご参照ください。
でクリックすると脈絡メニューが現れ、 他の場所で取り込んだ色名を貼り付けるなどの編集ができるようになっています。 このメニューは で外国語の文字が使えるようになっているほか、 もできます。 その内容は途轍もなく広く当てびきの守備範囲を越えます。ダイアログ下部の描画色/背景色の色標識 (ツールボックスの色標識に同じ) の右上にある曲がった両頭矢印のアイコンボタンで両色を交換できます。 左下には一部重なった小さな黒と白の正方形のアイコンボタンがあります。 これをクリックすれば描画色は黒に、 背景色は白に戻ります。