ここで全部のスクリプトについて個々に深入りして説明するつもりはありません。 大部分の Script-Fu は非常に理解し易くかつ使い易く作られています。 この説明文を執筆した時点では初期状態でつぎの種類の画像を作成するものが導入されています。
パターン
Web ページテーマ
ロゴ
ボタン
ここにはパターンを生成するスクリプトの全種類が揃っています。 だいたいどれもオプションでいろいろ変化がつけられるので自作パターンを作るのにうってつけです。
立体地形図スクリプトを見てみましょうか。 このスクリプトを使うときは地面の文様を作成するために画像の、 すなわちパターンのサイズを設定し、 不規則度の段階を指定してやる必要があります。 地面のマップを生成するために使われる色はグラデーションから採られます。 グラデーションは現在 GIMP に読み込まれているものからどれかひとつを選んでください。 さらには詳細度を設定し、 島の高さと海の深さを指定し、 縮尺を定めなくてはいけません。 縮尺はこの地形図に対する倍率なので、 普通の地図でいう 1:10 にするなら X や Y の拡大縮小の値を 10 にすればよいわけです。
これぞスクリプトの実用例です。 自作の修飾文字やロゴやボタンや矢印とかいろいろウェブ用に作成するのならスクリプトを書けばどれも共通した形状に統一できます。 しかもそういった部品をひとつひとつ手作業で加工する手間が省けるので時間を大幅に節約できます。
ここのスクリプトは大方がそのまま名前の通りのはたらきをしますが、 少しばかり使い方のヒントを書いておきます。
「'」や「"」のような特殊文字はそのまま加工せずにおくこと
スクリプトで利用するパターンが実在するか確かめること
パディングとはテキストまわりの空間のこと
ベベルの値を高くとるとボタンの背丈を高く見せられる
押したとき オプションはボタンが押されたように見せるデザインになる
背景が単色では困るときは 背景消去 を有効にする。 単色の背景にする場合はウェブページの背景色と同色になるよう気をつける
ここにはロゴを作成する全種類のスクリプトが揃っています。 素敵なものができますが、 気をつけないと既にどこかで見たことがある GIMP スクリプト製だとばれてしまいがちです。 むしろこれらを元に手を加え思い通りのスクリプトを書いてみることを検討されてはいかがでしょうか。 ロゴ作成スクリプトのダイアログはどれも似たり寄ったりでつぎのような構成に行き着きます。
文字記入欄にはあらかじめロゴ名を入れておきましょう。
フォントサイズ数値記入欄にはロゴの大きさをピクセル単位で書き込んでおきましょう。
フォント名記入欄には自作のロゴに使いたいフォントの名前を記入しておきましょう。
ロゴの色を変更するには色だまりボタンをクリックすると現れる色変更ダイアログで他の色を選びます。
現在実行中のコマンドを表示する欄を観察すれば現在走らせているスクリプトの様子が判ります。
ボタンと銘打ったこのサブメニュー内には球形ボタンとシンプルなベベルつきボタンのスクリプトがありますが、 両者とも矩形のベベルつきボタンであり、 縁が丸いか丸くないかが異なるだけです。 どちらも数十のパラメーターがあるうえほとんどが同じオプションです。 設定を変えながらお好みのボタンを探ってください。