10.8. 写真コピー...

10.8.1. 概観

図17.193 写真コピーフィルターの使用例

写真コピーフィルターの使用例

元画像

写真コピーフィルターの使用例

写真コピーフィルター適用後


写真コピー... フィルターは活性レイヤーもしくはその選択範囲を加工してあたかもトナーインクを特定の部分で比較的暗いところに乗せた白黒のコピーのような画像にします。 この処理は画像で周囲の平均よりも暗いと測定された部分を黒く残し、 それ以外の画素を白くする方法をとっています。

[ティップ] ティップ

画像を鮮鋭化する用途でこのフィルターが使えます。 活性レイヤーもしくはその選択範囲の複製レイヤーをつくりこのフィルターで処理します。 そのレイヤーの モード乗算 にしてから不透明度スライダーで最良の状態を探ります。

10.8.2. フィルターの呼び出し方

You can find this filter from the image menu through FiltersArtisticPhotocopy….

10.8.3. オプション

図17.194 写真コピーフィルターのオプション

写真コピーフィルターのオプション

プレビュー

プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルターをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て判るようになっています。

マスク半径

このパラメーターは画素を暗くするかどうか決めるために周囲の画素の平均濃度とこの画素とを比較するときに、 どの程度の遠くの画素までその計算に入れるかを設定します。 大きな値をとれば黒の部分がとても太く輪郭を描き、 白いところも細かな描写もほとんど残りません。 小さな値にするとトナーがのるところは全体的に少なくなり子細な描写が各所に現れます。 3.00 から 50.00 ピクセルの範囲で指定してください。

明瞭度

このオプションでコピーの仕上がりのくっきり具合を調節できます。 0.000 から 1.000 の範囲で指定してください。

黒の割合

このパラメーターは画像に加えられる黒の量を調節します。 値を小さくとると白い部分から墨ベタ塗り部分への移り変わりが滑らかになり、 暗い色の線は細くあまり目立たなくなります。 値を大きくとると線が太くなり、 暗く鋭くなります。 最大値 1.000 にすると線がエイリアス化 (ぎざぎざ) します。 ふつうは中間的な値をとれば最良の自然な仕上がりになります。 0.000 から 1.000 の範囲で指定してください。

白の割合

このパラメーターは白い画素の割合を調節します。 0.000 から 1.000 の範囲で指定してください。