とはいくつかのフィルターを一体化させて画像を処理させようというツールです。 無論こうしてできる機能と同等なはたらきができる別のフィルターがあるかもしれませんが、 ここでおもしろくて直感的な概観をつかんでください。 [レイヤーに選択範囲があれば選択範囲内だけ色を調整できます。]
2 つの縮小見本画像が処理前の画像と処理後の画像の様子を表示します。
縮小見本で表示したい部分を設定できます。
画像全体
選択部分のみ: 選択範囲があれば選択範囲が収まる最小限の矩形範囲を表示します。 なければ画像全体と同じです。
コンテキスト中の選択部分: 選択範囲の周囲で関連がありそうな部分も含めて表示します。
いずれのチェックボックスもクリックすると各オプションを設定するウィンドウが開き、 再びクリックすればそのウィンドウを閉じます。
色相 をクリックすると「色相バリエーション」ウィンドウが開きます。 中央に現在の画像、 その周囲に RGB の 3 原色とその 3 つの補色をしめす縮小画像があります。 周囲の縮小画像をクリックすればするほどその色味が 変化率 で設定した分ずつ 対象領域 で強まります。 逆にその色を減らすには原画をはさんで反対側の色、 つまり補色の縮小画像をクリックしてください。
彩度: をクリックすると「彩度バリエーション」ウィンドウが開きます。 中央の現在の画像をはさんで両端にある縮小画像をクリックすれば彩度を増減できます。
明度: をクリックすると「明度バリエーション」ウィンドウが開きます。 中央の現在の画像をはさんで両端にある縮小画像をクリックすれば明度を増減できます。
詳細設定: 後述します。
画素の明るさにより処理が行なわれる領域を絞ります。 [3 つの段階に区切られていますが、 明るさレベルでそれぞれが占める範囲は 詳細設定 で調整できます。]
シャドウ: 暗い色調です。
中間色
ハイライト: 明るい色調です。
選択した領域が HSV のいずれのチャンネルに関わるかをつぎの 3 つから選びます。
色相
彩度
明度
バリエーションウィンドウ上で色ボタンをクリックしたときにその色が画像で増減する割合をこのスライダーで設定します。 少しずつ変化させるなら小さな数を、 大幅に変えるなら大きな数を 0.00 から 1.00 の範囲で指定してください。
これらの高度なオプションは処理で変更が及ぶ領域の分布と、 縮小見本画像の大きさが詳細に設定できます。
プレビュー画像の長辺の大きさを 50 ピクセルから 125 ピクセルの範囲で設定します。
ティップ | |
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ここで見本画像を大きくしてもなお色の調節をするには小さ過ぎる場合が少なくありません。 この欠点を補う方法に、 選択範囲でたとえば写真の顔の部分だけに集中して作業を行ない、 あとで選択範囲を反転して残りの領域にも同じ処理を施す技があります。 |
明暗の段階のなかでフィルターが作用する領域をここで設定します。
画像のどこに重点を置いて色調を変化させるかをこのグラフの曲線が表しています。 この曲線の山の位置 (相) は主オプションで選んだ 対象領域 によって異なります。 曲線の山の高さ (振幅) は主オプションの 変化率 スライダーで変更できます。 このグラフの下側にあるグラデーションには小さな灰色の三角形のスライダーが 2 つと、 赤みを帯びた三角形のスライダーがひとつあります。 灰色のスライダーで対象領域の区切り (シャドウ、 中間色、 ハイライト) の配分が調節できます。
もうひとつのスライダーはグラフの山の形を調節します。 値は 0.00から 1.00 までの範囲があり、 値が小さいほど他の対象領域との差が急激になります。 0.00 の場合指定した対象領域だけに変化率そのままの効果が現れます。 値を増すと対象領域外にもゆるやかな勾配をつけて効果を及ぼします。 1.00 の場合対象領域に関わりなく選択範囲の全体に等しく変化率の半分の効果が現れます。