ディジタルカメラで撮ったような大きな画像があって、 これをウェブページや掲示板に載せたり電子メールに添付するのに最適な大きさにしたいときはどうすればよいでしょう。
GIMP が開いた画像が、 理にかなった大きさで表示されていることにすぐ気付いた人もいるかもしれません。 例題画像のような本当に大きな画像を開くと画面にうまく合うよう表示倍率を変えて表示されます。 表示倍率は画像ウィンドウのステータスバーの左側に表示されます。
タイトルバーに表示されるものには他に色空間のモードがあります。 ここが「RGB カラー」になっていれば OK です。 「インデックスカラー」もしくは「グレースケール」となっている場合は、 「モードを変える」 をお読みください。
「画像の拡大・縮小」ダイアログは画像ウィンドウのメニューより → と進むと呼び出せます。 このメニューは画像ウィンドウを でクリックすると呼び出せるほか、 ウィンドウ上部のメニューバーも使えます。 メニュー内の項目のうちその名前が「...」で終わっているものをクリックすると、 ダイアログが現れるようになっています。
画面上に画像を表示するときの画像の大きさを表す単位はピクセルです。 ダイアログでは 幅 と 高さ のところと 解像度 の 2 つの部分に分かれているのが見てとれます。 解像度は印刷時にのみ適用される値ですし、 ディスプレイモニターとかモバイルデバイスで表示するときには意味がありません。 というのもデバイスによって表示できる画素数は異なるうえに、 見た目の寸法ですらデバイスが異なればたとえばスマートフォンと LCD のプロジェクターでは違って見えるからです。 画面に表示するのが目的なら解像度の値は気にしなくても大丈夫です。 同じ理由から「高さ・幅」の記入欄でピクセル以外の単位を使用してはいけません。
幅から決めたいときは、 画像サイズ (キャンバスサイズ) のところの 幅 にその値を入力します。 上の図はこの作業の様子を描いています。 しかし何ピクセルにすれば良いかわからないときは目的に合わせてつぎのめやすを参考に決めましょう。 画面の幅は画素数でいえば簡単な携帯電話なら 320 ピクセル前後、 ネットブックなら 1024 ピクセル前後、 ワイドスクリーンなパソコンでは 1440 ピクセル前後、 そして高解像度スクリーンなら 1920 ピクセル前後がよくある大きさです。 オンラインで出すつもりの画像なら 600〜800 ピクセル幅あたりが妥当だといえます。
画像の縦か横の一方の寸法を変更すれば GIMP は自動的にもう一方の寸法も同じ割合で変更します。 [幅 欄と 高さ 欄を結ぶ鎖アイコンでこの自動化調節機能の無効/有効を切り替えられます。] 形の違う寸法にしたい場合は 「画像を切り抜く」 をご覧ください。 ここで 幅 と 高さ を個別に変更してしまうと画像の中身が伸びたり拉げたりします。