10.5. Python-Fuサブメニュー

図16.205 Python-Fuサブメニュー

Python-Fuサブメニュー

初期状態のこのサブメニューには Python-Fu コンソールだけが入っています。

Python-Fu は GIMP でプラグインが使える根幹をなす libgimp に Python 言語が通じるようにするラッパーモジュール群です。

10.5.1. サブメニューへの入り方

  • 画像ウィンドウのメニューより フィルターPython-Fu

10.5.2. Python-Fu コンソール

Python-Fu コンソールはダイアログウィンドウになっていて、 相互対話的に Python 言語を実行するインタープリターPython シェルがここで稼働しています。 このコンソールでは libgimp が提供する内部 GIMP ライブラリールーチンが使える体制ができています。

Python-Fu コンソールは Python 言語のコマンドを相互対話的にテストするのに利用できます。

このコンソールには大きな縦に繰り寄せられるウィンドウが中央を占めており、 ここで直に Python コマンドが入力でき、 出力行が表示されます。 Python 言語のコマンドを書き込んで Enter キーを押すとそのコマンドが Python インタープリターにより実行されます。 コマンドの実行結果だけでなくその関数返し値や、 あればエラーメッセージもあわせてここに表示されます。

図16.206 Python-Fu コンソール

Python-Fu コンソール

Python-Fu コンソールのボタン

保存

保存 コマンドは主ウィンドウに現れたすべての内容を保存します。 つまり>>>プロンプトを含む入力行と Python-Fu コンソールに表示される出力の両方がテキスト形式で記録できます。 ボタンをクリックするとファイルブラウザーが開かれますので保管場所とファイル名を指定してください。

クリア

クリア ボタンをクリックすると、 主ウィンドウ部分から現在のコマンド出力の表示が消えます。 ちなみにコンソール出力に表示された内容は 保存 していても一旦クリアすると復元ができません。

参照...

参照... ボタンをクリックすると プロシージャーブラウザー が開かれます。 プロシージャーブラウザーの底部には 適用 ボタンがあります。

プロシージャーブラウザーの 適用 ボタンをクリックすると、 ブラウザー上で選択されている手続き命令のコードがコンソールの Python 命令記入欄に貼り付けられます。

PDB からプロシージャーを適用したところ

この時点でパラメーターの名前を実際の値に置き換えます。 この例ではwidthheighttypeの所を実際の値で置き換えます。

image = pdb.gimp_image_new(400, 300, RGB)

そのあとは Enter を押せばコマンドが実行されます。

プロシージャーのパラメーターには説明にある通りの定数値も使えます。 むしろ使うべきです。 たとえばRGB-IMAGEOVERLAY-MODEがあります。 ただしブラウザーに現れる名前のハイフン記号-は下線記号 (アンダースコア) _に置き換えて、 RGB_IMAGEOVERLAY_MODE のような表現にしなくてはなりません。

[ティップ] ティップ

PDB (GIMP プロシージャーデータベース) からプロシージャーを拾い上げる用途ならば Python-Fu に何の制限もありません。 上記の例のとおり新しい画像オブジェクトを作成するのなら、 次のように記入しましょう。

              image = gimp.Image(width, height, type)
            

ここでwidthheighttypeのところには実際の値を記入します。

閉じる

閉じる ボタンをクリックするとコンソールを閉じます。