初期状態のこのサブメニューには Python-Fu コンソールだけが入っています。
Python-Fu は GIMP でプラグインが使える根幹をなす libgimp に Python 言語が通じるようにするラッパーモジュール群です。
Python-Fu コンソールはダイアログウィンドウになっていて、 相互対話的に Python 言語を実行するインタープリター「Python シェル」がここで稼働しています。 このコンソールでは libgimp が提供する内部 GIMP ライブラリールーチンが使える体制ができています。
Python-Fu コンソールは Python 言語のコマンドを相互対話的にテストするのに利用できます。
このコンソールには大きな縦に繰り寄せられるウィンドウが中央を占めており、 ここで直に Python コマンドが入力でき、 出力行が表示されます。 Python 言語のコマンドを書き込んで Enter キーを押すとそのコマンドが Python インタープリターにより実行されます。 コマンドの実行結果だけでなくその関数返し値や、 あればエラーメッセージもあわせてここに表示されます。
Python-Fu コンソールのボタン
「>>>
」プロンプトを含む入力行と Python-Fu コンソールに表示される出力の両方がテキスト形式で記録できます。 ボタンをクリックするとファイルブラウザーが開かれますので保管場所とファイル名を指定してください。
ボタンをクリックすると、 主ウィンドウ部分から現在のコマンド出力の表示が消えます。 ちなみにコンソール出力に表示された内容は していても一旦クリアすると復元ができません。
プロシージャーブラウザー が開かれます。 プロシージャーブラウザーの底部には ボタンがあります。
ボタンをクリックするとプロシージャーブラウザーの
ボタンをクリックすると、 ブラウザー上で選択されている手続き命令のコードがコンソールの Python 命令記入欄に貼り付けられます。この時点でパラメーターの名前を実際の値に置き換えます。 この例では「width」、 「height」、 「type」の所を実際の値で置き換えます。
image = pdb.gimp_image_new(400, 300, RGB)
そのあとは Enter を押せばコマンドが実行されます。
プロシージャーのパラメーターには説明にある通りの定数値も使えます。 むしろ使うべきです。 たとえば「RGB-IMAGE」や「OVERLAY-MODE」があります。 ただしブラウザーに現れる名前のハイフン記号「-」は下線記号 (アンダースコア) 「_」に置き換えて、 RGB_IMAGE
や OVERLAY_MODE
のような表現にしなくてはなりません。
ティップ | |
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PDB (GIMP プロシージャーデータベース) からプロシージャーを拾い上げる用途ならば Python-Fu に何の制限もありません。 上記の例のとおり新しい画像オブジェクトを作成するのなら、 次のように記入しましょう。
image = gimp.Image(
ここで「width」、 「height」、 「type」のところには実際の値を記入します。 |
ボタンをクリックするとコンソールを閉じます。