GIMP 2.6 ではツールプリセットが使い辛いものでした。 先にツールをクリックしてからツールオプションダイアログ底部のボタンバー上の アイコンボタンをクリックして読み込み…のようにしてゆくしかなく、 しかも画面の広さを確保するためボタンバーを撤去 (タブメニューより可能) するとこの方法も使えなくなってしまうのでした。 それも今や GIMP 2.8 からドッキング可能なツールプリセットダイアログが登場したので、 ツールを同じようにオプションが仕込み済みの状態で開けるようにするにはこのダイアログでお好みのプリセットをクリックするだけで良くなりました。
「ツールプリセット」ダイアログはドッキング可能です。 その扱い方については 「ダイアログとその合体」 の節をご覧ください。
呼び出し方はつぎのとおりです。
画像ウィンドウのメニューより
→ →任意のドッキング可能なダイアログのボタンアイコン をクリックすると出てくるタブメニューより
→このダイアログは定義済みプリセットの一覧表を中心にできています。 一覧表各項目は、 プリセットがどのツールに適用されるかを示すアイコンとプリセット名が表示されます。
プリセットにタグづけすればお好みの条件で絞り込んだ一覧表示もできます。 タグづけについての詳しい解説が 「タグづけ」 にありますのでご覧ください。
プリセット項目のアイコンをダブルクリックするとツールプリセットエディターが開きます。
プリセット項目の名前はダブルクリックすると変更できます。
ダイアログの底部には 4 つのボタンがあります。
「ツールプリセットを編集する」: このボタンをクリックするといま選ばれているプリセット項目用のツールプリセットエディターが現れます。 作成しておいたプリセットの設定内容をここで変更できます。 定義済みで提供されているプリセットのオプションはどれも灰色無効となっていて変えられません。 しかし定義済みオプションの複製を作成すればその内容を変更したものが作成できます。
ツールプリセットエディターについては 「ツールプリセットエディター」 で説明しています。
「新しいツールプリセットを作成する」: このボタンをクリックするその前に、 既存のプリセットをどれかひとつ選んでおく方法と、 プリセット一覧にまだないツール、 たとえば修復ツールをツールボックスで選んでおく方法もあります。 新しくできたプリセットはダイアログの一覧表最上部に置かれ、 すぐさまツールプリセットエディターが現れます。 「ツールプリセットエディター」 を参照してください。
「このツールプリセットを削除する」: このボタンは自作のプリセットを選んでいるときだけ有効です。
「ツールプリセットを再読み込みする」: プリセットファイルを保管フォルダー gimp/2.0/tool-presets/
に置いたあと、 プリセット一覧表に加えるためにこのボタンをクリックする必要があります。
注記 | |
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GIMP 2.8 はツールプリセットを新型のファイル形式 (拡張子が |