11.3. 枠の追加...

11.3.1. 概観

図16.216 枠の追加フィルタの使用例

「枠の追加」フィルタの使用例

元画像

「枠の追加」フィルタの使用例

枠の追加フィルタ適用後


枠の追加... フィルタはその名前のとおり、 画像に縁取り枠を追加するスクリプトです。 枠の色と幅が調整できます。 枠の4辺はそれぞれ光の射してくる向きが異なるように見せるため互いに異なる濃淡がつけられ、 あたかも画像の面が盛り上がっているような印象を与えます。

画像は枠が追加された分だけ拡げられます。 画像の縁が上書きで塗りつぶされることはありません。

11.3.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタ装飾枠の追加...

11.3.3. オプション

図16.217 枠の追加のオプション

「枠の追加」のオプション

枠 X サイズ; 枠 Y サイズ

付け加える枠の太さをピクセル単位で設定できます。 枠 X サイズ (左辺と右辺) と 枠 Y サイズ (上辺と下辺) が異なってもよろしい。 最大値は 250 ピクセルです。

枠の色

この色だまりボタンをクリックすると色変更ダイアログが現れますので、 枠の 平均 色を選んでください。 (つぎの 色のデルタ値 も参考にしてください)。

色のデルタ値

このオプションの値に従い4辺の枠の色は互いに異なる濃淡をつけられ、 あたかも画像の面が盛り上がっているように見えます。 実際に枠を彩る色はここで指定した値と 枠の色 で選んだ 平均の 色の赤・緑・青の原色要素[20]ごとの値よりつぎのように算出します。 (結果が 0 を下回るときはその値を 0 とし、 255 を上回るときはその値を 255 とします。)

  • 下辺の色 = 枠の色 + デルタ値

  • 左辺の色 = 枠の色 - ½ デルタ値

  • 下辺の色 = 枠の色 - デルタ値

  • 左辺の色 = 枠の色 + ½ デルタ値

図16.218 デルタ値の例

デルタ値の例

色のデルタ値 を 25、 75、 125、 175、 225 の順に設定しながら繰り返し枠の追加フィルタを適用した。


別の例を挙げましょう。 枠の色を青 (38,31,207) に、 デルタ値を 25 に設定したとします。 枠の色は、 上辺が (38,31,207) + (25,25,25) = (63,56,232) に、 右辺が (38,31,207) + (-13,-13,-13) = (25,18,194) といった具合に変化します。



[20] 画像の形式 RGB を参照してください。