13.18. 球面デザイナ...

13.18.1. 概観

図16.324 球面デザイナフィルタの適用例

「球面デザイナ」フィルタの適用例

元画像

「球面デザイナ」フィルタの適用例

球面デザイナフィルタ適用後


球面デザイナ... フィルタは立体的な球体画像を異なる質感で描きます。 呼び出し元のレイヤーの画像は置き換わります。

13.18.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタ下塗り球面デザイナ...

13.18.3. オプション

図16.325 球面デザイナフィルタのオプション

「球面デザイナ」フィルタのオプション

プレビュー

ダイアログ内で行なったどんな設定変更も OK ボタンで実行する前からプレビュー画面で確認できます。 ちなみにプレビュー画面はたとえ選択範囲内だけフィルタが適用されるとしても画像の全体像を表示します。

レイヤー

この表は球体につけるテクスチャの順序を示しています。 それぞれ項目の名前がテクスチャの種類と名称を表しています。

新規

新規 ボタンは新たなテクスチャを生成して上記リストに加えます。 新しいテクスチャの名前と機能は 属性 のところで指定した内容になっていて、 一覧表をクリックして選択した項目はここで変更できます。

複製

複製 ボタンをクリックすると一覧表で選択されているテクスチャの複製が追加されます。

削除

削除 ボタンをクリックすると一覧表で選択されているテクスチャの項目が撤去されます。

開く; 保存

保存 ボタンをクリックすると現在のダイアログ上の設定値が名前をつけてファイルに保存できます。 開く ボタンをクリックすると保存された設定情報を読み込んで再び利用できます。

属性
種類

球面での使われ方を定めます。

  • テクスチャ にすると選ばれたテクスチャが球面を覆います。

  • バンプ の場合は選ばれたテクスチャをバンプマップ化して球面を加工します。

  • 光源 を選んだあとは球面を照らす光のパラメータを設定してください。

テクスチャ

種類にテクスチャを選んだときはここでその種類を指定します。 種類に光源を選んだときは光があたかもこのテクスチャを透過したかような散乱や投影をして球面に当たります。 テクスチャがテクスチャ自身に適用するときはテクスチャを球面に直接適用します。 選べるオプションは、 ソリッド市松模様マーブルトカゲ皮革フォンノイズ木目螺旋斑点 の 9 種類あります。

カラー

テクスチャを描くのに使われる 2 色を指定します。 色だまりボタンをクリックすると色変更ダイアログが現れて他の色が選択できるほか、 ツールボックスや描画色/背景色ダイアログにある色標識をクリックしてこのボタン上までドラッグして放つ方法でも色が変更できます。

拡大縮小

テクスチャを構成する細分化された要素の大きさを設定します。 例えば 市松模様 テクスチャの場合は 2 色の升目のそれぞれの大きさを指定するパラメータとなります。 値の範囲は 0.0 から 10.0 までです。

乱れ

球面にテクスチャを貼りつける前に処理される歪め効果の程度を設定します。 値の範囲は 0.0 から 10.0 までです。 まだ 1.0 以下の値ならパターンは歪みません。 この値を上回るとテクスチャは徐々にノイズ化してゆきます。

最終的にテクスチャが影響を及ぼす程度を設定します。 値の範囲は 0.00 から 1.00 までです。 値を 0.00 にするとテクスチャが効果に反映されません。

ベキ指数

木目 テクスチャの場合にこのオプションが連子窓の開き具合を制御します。

変換
拡大縮小 X/Y/Z

球面上で 3 つの次元方向にテクスチャを拡大縮小する程度を設定します。 値の範囲は 0.00 から 10.00 までです。

回転 X/Y/Z

球面上で 3 つの次元軸まわりにテクスチャを回転させる角度を設定します。 値の範囲は 0.0 から 360.0 までです。

位置 X/Y/Z

球面上でのテクスチャの相対位置を設定します。 種類に 光源 を選んでいるときは球面を照らす明りの位置を示すパラメータです。

リセット

リセット ボタンは現在の設定情報を初期値に戻します。