フィルタは画像のレイヤーもしくはその選択範囲を断片に切り分け、 位置や向きをずらして多かれ少なかれ互いに重なり合うような状態に描きます。 周辺部の断片は画像を少しはみ出します。
このフィルタは断片をずらす前に画像を断片に等分するので、 X は 幅 と、 Y は 高さ と相互に連携しています。 つまり水平方向 X や垂直方向 Y の分割数と断片の寸法の積が画像の大きさに近くなる値が現れます。
最大(%) は断片の辺の長さに対するずれの大きさの最大限度の割合です。
断片は移動するので画像からはみ出します。 回り込み オプションを有効にすると、 はみ出した部分が反対側の辺に現れるようになります。
切り分けられた画像の下に元の画素が存続できます。 移動で空いた隙間から見える残された画素の処理についてはつぎの3つの方法があります。
背景: 残っている画素を 背景の種類 で選ばれた色が置き換えます。
無視: 背景の種類 で選ばれた色は無視され、 元の画像がそのまま垣間見えます。
強制: 残された画素も切り取られます。
ピクセル断片 で 背景 を選んだときの断片の隙間から垣間見える背景の種類をつぎの6つの方法から選びます。
透明: 背景が透明になります。
反転画像: 元画像を反転したものが垣間見えます。 反転は各色チャンネルごとに 255 との差を算出して得ます。
画像: 元画像がそのまま背景に使われます。
前景色: 残った画素はツールボックスの色標識で示される描画色で塗りつぶされます。
背景色: 残った画素はツールボックスの色標識で示される背景色で塗りつぶされます。
ここで選択: 色だまりボタンが示す色で背景が塗りつぶされます。 色だまりボタンをクリックすると色変更ダイアログが現れ、 別の色も選べます。
このオプションを有効にすると断片がいくぶん画像の中央付近に寄り集まります。