3.2. ブラシツール (鉛筆、 絵筆、 エアブラシ)

図13.50 描画の例

描画の例

3つの描線は同じ円形のぼかし入りブラシ (左上の枠内に概形図) を用い、 左から順に鉛筆、 絵筆、 エアブラシで描画。


ここに挙げたツール群はGIMPの基本的な描画ツールであり、 このようにまとめて解説するのに見合うほどの機能を共通して持っています。 描画ツール全般に共通する機能については、 共通機能 の節をご覧ください。 それぞれのツール固有の機能については個別に解説した節があります。

鉛筆はこの一群のツールのなかでも最も無骨であり、 描線はごつごつとして硬く、 アンチエイリアスがかかっていません。 絵筆はこの一群のなかでは中間的で、 いちばんよく使われているはずです。 エアブラシは最も柔軟性に富み操縦可能性が高いツールです。 ただしその柔軟性のせいで絵筆よりは扱いがやや難しくなっています。

これらのツールはともに同じブラシが利用でき、 同じオプションで基本のパターン (文様) やグラデーションから色が選べます。 いずれも多彩なモードを描画に生かせます。

3.2.1. キー修飾

Ctrl

どのツールも Ctrl キーを押している間は スポイト (カラーピッカー) に変身し、 レイヤー上をクリックすればその画素 (ピクセル) の色が ( ツールボックスの色標識 で表示されている) 描画色になります。

Shift

このキーによって直線が引ける態勢になります。マウスの 第1ボタン でクリックしている間 Shift キーを押し続けておれば直線が引けます。 さらにこのキーを押したままクリックをすれば先に引いた直線の終点を始点とする直線を新たに引くことができ、 つぎつぎと繋げられます。