3.9. インクで描画

図13.71 ツールボックス上のインクで描画ツールアイコン

ツールボックス上の「インクで描画」ツールアイコン

インクで描画ツールは万年筆やつけペンのようなペン先を調整できるものを再現します。 描線の濃さは一様ですが縁にアンチエイリアスがかかっています。 筆勢を特徴づけるペン先の大きさと形状および射角は変えられます。

3.9.1. 呼び出し方

インクで描画ツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール描画ツールインクで描画

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット K

3.9.2. キー修飾 (初期設定)

Ctrl

このキーはペン先を スポイト に変身させます。

3.9.3. オプション

図13.72 インクで描画ツールのツールオプション

「インクで描画」ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

モード; 不透明度
描画ツールの全般もしくは大多数に共通するツールオプションについての説明は 描画ツール共通のオプション をご覧ください。
補正
大きさ

概念上のペン先の切割りの幅を調節するもので、 0 (極細) から 20 (極太) までの描線の太さを選びます。

角度

概念上のペン先の射角を調整するもので、 水平線からの角度を選びます。

感度
大きさ

ペン先の大きさを調整するものです。 最大値と最小値があり、 0.0 を選んでもペン先の大きさがゼロになるわけではなく最小値が選ばれます。

傾き

概念上のペン先の射角を調整するもので、 水平線からの角度を選びます。 上述の角度調整とこの傾き調整は相互に関連しています。 いろいろ試してみるのが理解する早道です。

スピード

筆運びの速さにつられてペン先の大きさが変化する効果を調整します。 つまり実際のペンと同じように、 素早くペンを走らせるほど線が細くなります。

種類と形状
種類

ペン先の形状を円形、 正方形、 平行四辺形の3種類から選びます。

形状

ペン先の幾何図形的配置を調節するもので、 形状アイコンの内部にある小さな正方形をマウスの 第1ボタン で掴んで移動すればペン先が変形します。