4.3. 移動

図14.124 ツールボックス上の移動ツールアイコン

ツールボックス上の「移動」ツールアイコン

移動ツールはレイヤーや選択、 パス、 ガイドを移動するときに使います。 テキストも移動できます。

4.3.1. 呼び出し方

移動ツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール変形ツール移動

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット M

  • ガイド (見当線) を作ったときは自動的に移動ツールが起用されます。

    [注記] 注記

    If the function of the Space bar is set to Activate the Move tool (which is not the default, but can be changed in your Preferences, see below), then holding down the Space bar temporarily changes the active tool to Move. The Move tool remains active as long as the space bar is held down. The original tool is reactivated after releasing the space bar.

    To enable this behavior you have to change the setting called While space bar is pressed to Switch to Move tool. This setting can be changed in the Preferences dialog: EditPreferencesImage WindowsSpace Bar.

4.3.2. オプション

図14.125 移動ツールのツールオプション

「移動」ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

移動
[注記] 注記

これらのオプションについては 変形ツールの共通オプション に説明があります。

移動対象として選んだオプションは移動ツールを終了しても保持されることを忘れないでください。

機能の切り替え (Shift)

レイヤーを対象とした移動ならば、

つかんだレイヤーまたはガイドを移動

レイヤーを複数持つ画像の、 現在活性化しているレイヤーに属する要素の上ではマウスポインターの姿が移動十字矢印に替わります。 その要素はクリックしてドラッグすれば移動できます。 もしポインターの姿に小さな掌が加わっている場合 (つまりまだ活性レイヤーの部品を 何も つかんでいないことを表しているとき) には、 代わりに不活性レイヤーを移動する可能性があります。 (移動の最中は一時的にそのレイヤーが活性レイヤーとなります。)

画像上にガイド (見当線) を置いていた場合は、 線上にマウスポインターをかざすと線が赤色に変わります。 これはガイドが活性化したことを示しており、 移動できます。

At the point of intersection of two guides, you can click-and-drag to move them together. This is useful when the guides are used to mark a point, rather than a pair of lines (e.g, as is the case for the mandala symmetry guides, which mark the symmetry point of origin).

アクティブなレイヤーを移動

Only the current layer will be moved (if smaller than canvas). This may be useful if you want to move a layer with transparent areas, where you can easily pick the wrong layer through these transparent areas.

[注記] 注記

You also can move the active layer by setting its offset in the Edit Layer Attributes dialog.

選択範囲を対象とした移動ならば、

選択の輪郭が移動します。 ( 「Moving or Resizing a Selection」 をご覧ください。)

パスを対象とした移動ならば、

つかんだパスを移動

既定ではこちらが選ばれています。 マウスポインターを 可視パス にかざすと、 その姿が小さな掌に替わります。 このときマウスでクリックしてドラッグすればパスを移動できます。 パスは移動の最中だけ活性化します。

アクティブなパスを移動

現在活性化しているパスだけを移動できます。 それ以外のパスは パスダイアログ で活性化させることができます。

4.3.3. 移動ツールの動作のまとめ

選択範囲を移動

移動ツールは選択範囲の輪郭だけを移動できます。 移動対象がレイヤーの場合は、 Ctrl+Alt キーを押しながら行います。

移動対象が選択範囲の場合は、 キャンバス上ならばどこでクリックしてドラッグしても選択範囲の境界線を移動できます。 また 矢印キーを使うと精密に選択範囲を移動できます。 このとき Shift キーを押しながらだと 25 ピクセルごとに移動します。

選択範囲を移動ツールで移動する際に、 選択範囲の中央には小さな十字の印がつきます。 選択範囲の境界線やこの十字は、 画像ウィンドウのメニューで 表示ガイドにスナップ (あるいは グリッドにスナップ ) のオプションを有効にすると、 それらのガイドに吸い付きます。 これで選択範囲を揃えるのが楽になります。

選択範囲の移動 をご覧ください。

レイヤーを移動

移動対象をレイヤーにしてください。 そうしたら アクティブなレイヤーを移動 を選択するか、 またはレイヤーが 1 層以上ある場合なら つかんだレイヤーまたはガイドを移動 が選択できます。

連結された複数のレイヤーを移動

小さな鎖のしるしをつけてレイヤーを連結した場合には、 不活性なレイヤーも含めて一緒に移動します。

ガイド (見当線) を移動

画像ウィンドウ辺上の定規からガイドをドラッグして曳き出すと、 移動ツールが自動的に呼びだされます。 そのあと他のツールを使用したのなら、 移動ツールはご自分で呼びだしてください。 マウスポインターをガイドの上にかざすとガイドは赤色に変わりますので、 それをクリックしてドラッグすれば移動できます。

パスを移動

パスツールダイアログには独自の移動機能があります。 「パス」 をご覧ください。 もちろん移動ツールを使ってもパスを移動できます。 移動対象にパスを選んでください。 ちなみにパスは不可視になっていることがよくありますので、 パスダイアログで可視化してしてください。 移動したいパスを選ぶと活性化しますのでそのパスを移動できます。

テキストを移動

テキストはそれぞれがレイヤーになっていますので、 レイヤーと同じ移動方法をとります。 「テキスト」 をご覧ください。