13.16. 回路...

13.16.1. 概観

図17.322 回路下塗りの例

回路下塗りの例

回路フィルター適用後


回路... コマンドは選択範囲 (もしくはアルファ域) に旧式の電子回路プリント基盤の裏面のようなすじを描くスクリプトです。 あとで適当なグラデーションのグラデーションマップをかけるともっと見栄えがよくなります。

[ティップ] ティップ

得られる効果については、 選択範囲を変な形にするとうまくゆくようです。 迷路のプログラムで選択範囲の扱いにある種の限界があるためです。

画像がインデックス化カラーの場合はメニュー項目が灰色無効となって使用できません。

[注記] 注記

このフィルターは RGB モードで灰色濃淡の画像を作成します。

描かれる回路は元画像に描かれている内容に頓着しません。

13.16.2. フィルターの呼び出し方

This filter is found in the image window menu under FiltersRenderCircuit….

13.16.3. オプション

図17.323 回路フィルターのオプション

回路フィルターのオプション

油絵化マスクサイズ

このオプションで 油絵化 プラグインに渡す値を 3 ピクセルから 50 ピクセルの間で指定します。 大きな値にすると線が大きく揺らぎます。 17 がデフォルト値です。

回路種

乱数の種値を 1 から 3000000 の間で指定します。 デフォルト値は 3 です。

背景なし ([別レイヤーを生成する] を適用する場合のみ有効)

このオプションを有効にすると、 回路図の暗い画素に透明度が加わり穴となって下側のレイヤーが見えるようになります。 このオプションはデフォルトでは無効です。 別レイヤーを生成する オプションも合わせて有効にする必要があります。

選択範囲を解除しない

選択範囲を活性化させたままスクリプトを呼び出してもこのオプションが有効なら選択範囲は消されません。 このオプションはデフォルトで有効になっています。

別レイヤーを生成する

このオプションを無効にしている場合は、 生成された回路図が活性レイヤーに上書きされます。 このオプションを有効 (デフォルト値) にすれば新たに設けられたレイヤーに回路図が描かれ元の画像は保たれます。

13.16.4. 回路の効果が生まれるまで

このスクリプトはつぎの手順で処理をしています。

  1. まず始めに 5 ピクセル幅の壁と通路からなる 迷路深度優先アルゴリズムで描きます。 迷路の種は 回路種 の値を用います。

  2. この迷路図を 油絵化マスクサイズ の大きさのブラシで 油絵化 します。

  3. ソーベルアルゴリズムを用い、 ぼかすオプションを選びを 2.0 とした 輪郭抽出 をこの油絵化した迷路で行うと、 あたかも回路図のようなコントラストが高いうねった曲線の密集が描き出されます。

  4. 最後に、 この図に 脱色 を施すと RGB モードでの灰色濃淡に変化します。