線形 と 回転 と 拡大 の 3 種類の動きのあるぼかしがあります。 動きの種類によりその程度や様態が 長さ か 角度 で調節できます。
フィルターは動きのあるぼかしがかけれられます。 このフィルターには線形 はたとえば水平方向のような単一の方向にぼかしをかけます。 このオプションに限って言えば 長さ が他のフィルターの「半径」のようなはたらきをします。 つまりこの値によってぼかしの強度が変化します。 角度 はぼかしの方向を決めます。 すなわち角度を 90 に設定すると垂直方向のぼかしとなり、 0 に設定すると水平方向のぼかしとなります。
回転 モーションぼかしは同心円状にぼかします。 長さ の値はこの種のぼかしでは重要ではありません。 一方で 角度 はぼかし具合を設定する基本的な値です。 「角度」が大きいほど円の接線方向にぼかしが強くかかります。 回転モーションぼかしは回転体の効果によく似ています。 回転の軸はぼかしの中心に置かれます。
拡大 モーションぼかしは画像上のぼかしの中心から拡散する方向にぼかします。 中心部は比較的穏かにぼかされますが、 中心を離れるにつれ中央から外周への方向に沿ってぼかしが強くかかります。 このオプションでぼかしをかけた画像は見る者に画像の方へつき進んでいるような印象を与える集中線の効果を得ます。 主な設定値は 長さ で、 これがあたかも画像上のぼかしの中心へ進むスピード感のような効果を生みます。
長さ スライダーは 1 から 256 の範囲で画素の移動距離をピクセル単位で指定します。
前述のとおり、 角度 スライダーはぼかしの種類によって役割が変わります。 設定できる値の範囲は 0 から 360 です。
このオプションでぼかしの始点を設定します。 [初期状態では画像の中心座標の値が入っています。] この始点とぼかしの効果の関係は ぼかしの種類 で選んだ方法によって異なります。 たとえば 回転 を選んだ場合はこの始点が回転の中心になります。 拡大 を選んだ場合は消失点です。 線形 を選ぶとこのオプションは灰色無効となります。
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ぼかしの中心には何らかの値を設定せねばなりません。 残念ながら画像上をクリックする設定方法がありません。 しかし画像上のマウスポインターの座標位置が常に画像ウィンドウの左下に表示されていますので、 適当な位置の座標をこれで探ってその値をオプションの数値記入欄に入れる方法があります。 |