フィルターは活性レイヤーもしくはその選択範囲の暗い部分を拡げ、 強調します。
画像のどの画素でも、 その明度を周囲 3×3 の範囲の 8 つの画素のうち最も暗い画素の値に一致させます。 そのため暗い画素が暗い領域に加わってゆきます。 しかし周りが明るいところで孤立した暗い画素は 9 個の画素からなる大きな「画素」になってしまうので、 ノイズとなって画像に現れがちです。
この画像では検討された画素は赤枠で、 検討された行列は緑の枠で示してあります。 処理のしくみや 3×3 行列の扱い方については既に理解されているとして話をすすめます。 「I」画素が緑の枠内にあるとき、 検討された画素は黒になります。
大きめの暗い領域がつぎのように 1 個の画素の全方向拡張により現れます。
フィルターを 3 回繰り返し適用しました。
さらに込み入った画像では暗い領域が拡張され同一物で強調され何やら大粒の画素のモザイクぼかしのようになります。 ここではフィルターを 3 度かけました。
もちろん背景がその上に描かれたものよりも暗ければ、 やがて背景色が画像全体を覆うことになるでしょう。