4.8. 遠近法

図14.131 ツールボックス上の遠近法ツールアイコン

ツールボックス上の遠近法ツールアイコン

遠近法ツールは活性レイヤーの内容や選択範囲の内容やパスの遠近感を変えるときに使います。 画像上でクリックすると、 プレビュー仕様の選択に従い矩形の枠もしくは格子線が選択範囲を囲んで (選択範囲が無ければレイヤー全体を囲んで) 浮かびあがり、 その 4 隅にはハンドルがつきます。 ハンドルをクリックしてドラッグすると遠近感が変更できます。 また同時に、 遠近法ダイアログのウィンドウが出てきて、 ここで変形を確定します。 画像上の変形対象の中心の円をクリックしてドラッグすれば、 対象部分は移動します。

[注記] 注記

このツールは透視図法の規則どおりには見せ掛けきれませんので、 厳密には遠近法ツールではありません。 むしろ歪斜変形ツールと書いたほうがよさそうです。

4.8.1. 呼び出し方

遠近法ツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール変形ツール遠近法

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット Shift+P

4.8.2. オプション

図14.132 遠近法ツールのツールオプション

遠近法ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

変形対象; 方向; 補間アルゴリズム; クリッピング; プレビュー; ガイド
[注記] 注記

これらのオプションについては 変形ツールの共通オプション に説明があります。

4.8.3. 遠近法変形ツールの情報ウィンドウ

図14.133 遠近法ダイアログのウィンドウ

遠近法ダイアログのウィンドウ

変形情報行列

情報ウィンドウは遠近法変形の様子を数値で表現します。 線形写像の行列表現については英語版 Wikipedia の Transformation Matrices や、 日本語版の 線形写像 の一部で詳しく説明しています。