7.49. オフセット...

オフセット... コマンドはレイヤーは動かさずその上に描かれたものをずらします。 レイヤーの境界線からはみ出したものは切り捨てられるか反対側に回り込みます。 このコマンドはダイアログを開きますので、 活性レイヤー上で内容をずらす距離と空いた部分の埋め合わせ方法を指定してください。

7.49.1. コマンドの呼び出し方

  • 画像ウィンドウのメニューより レイヤー変形オフセット...

  • キーボードショートカット Shift+Ctrl+O

7.49.2. オフセットコマンドの使用法

図16.114 オフセットダイアログ

オフセットダイアログ

オフセット...
X; Y

水平 X と垂直 Y の縦横 2 つの値でレイヤー上の内容のずらし距離を数値記入欄に示してください。 負の値なら右方向と下方向に移動です。 既定の単位はピクセルですが、 引き出しメニューで他の単位も使用できます。 %を単位とすると便利な場合があります。

オフセットを (x/2) と (y/2) に

このボタンはレイヤー上の内容が幅の半分と高さの半分にちょうどずれるように XY の値を自動調整します。

境界部分の処理方法

レイヤーの内容をずらしたあとに残される空いた領域を埋め合わせる方法にはつぎの 3 つの選択肢があります。

  • はみ出し部分を回り込ませる: レイヤーの空き領域にはもう一方の境界線よりはみ出した部分が入ります。 描かれた内容が切り捨てられることはありません。

  • 背景色で塗りつぶす: レイヤーの空き領域はツールボックスの色標識に示される背景色で塗りつぶされます。

  • 透明にする: 空き領域は完全透過になります。 ただしレイヤーにアルファチャンネルがない場合はこの選択肢は灰色無効となり使用できません。

7.49.3. 使用例

図16.115 いろいろな境界部分の処理方法オフセットの様子

いろいろな境界部分の処理方法とオフセットの様子

元画像

いろいろな境界部分の処理方法とオフセットの様子

Y = -40 とし、 はみ出し部分を回り込ませる

いろいろな境界部分の処理方法とオフセットの様子

Y = -40 とし、 背景色で塗りつぶす

いろいろな境界部分の処理方法とオフセットの様子

Y = +40 とし、 透明にする