2.9. Save as…

名前を付けて保存... コマンドは画像の保存ダイアログを開きます。 GIMP 2.8 以降、 保存するときは自動的に XCF 形式が選ばれる仕様となり、 ここで他の画像ファイル形式に書き出すことはできなくなりました (その代わりに エクスポート で書き出します)。 画像の保存ダイアログではファイルの名前や保存場所を変えて画像を保存できます。

2.9.1. コマンドの呼び出し方

  • You can access this command from the image menubar through FileSave As…,

  • キーボードショートカット Shift+Ctrl+S

2.9.2. 画像の保存ダイアログ

図16.12 画像の保存ダイアログ

画像の保存ダイアログ

  1. 左の 場所 パネルは 2 つの部分に分けられます。 上側の部分は今のユーザーの基本ディレクトリーとディスク装置 (ドライブ) が並んでいます。 これらはここで加工できません。 下側の部分はブックマーク (しおり) です。 ブックマークは追加と削除ができます。 ブックマークを追加するには中央のパネル (2) でディレクトリーかファイルを探し出してクリックしてから左下の追加ボタン をクリックします。 あるいは中央のパネルで選んだ項目を 第2ボタン でクリックして出てくる脈絡メニューの ブックマークに追加 コマンドでも追加できます。 ブックマークから削除するにはそのブックマーク項目をクリックしてから削除ボタン をクリックします。

  2. 中央のパネルには現在のディレクトリー内のファイルやフォルダーが列挙されています。 ここでフォルダーの項目をダブルクリックすればそのディレクトリーに移動できます。 ファイルの項目はクリックするとファイル名記入欄 (4) にその名前が表示されます。 つぎに 保存 ボタンをクリックすれば保存できますが、 その前に名前を変更すれば別の名前で保存できます。 ちなみにファイルの項目をダブルクリックすれば直ちに保存できます。

    お使いのオペレーティングシステムによってはある種のファイルやディレクトリーが主に保安上の理由で表示されないようになっています。 中央のパネルを 第2ボタン でクリックすると出てくる脈絡メニューの 隠しファイルも表示 を有効にすればこれらも表示されます。

  3. 選んだファイルが画像ならばその見本が プレビュー パネルに表示されます。 ファイルの大きさや解像度、 画像構成はプレビュー画像より下に表示されます。

    画像が他のプログラムで変更を受けたときはこのパネル内をクリックすれば更新できます。

  4. ここで新しい画像のファイル名を入力します。

    [注記] 注記

    既に保存されている画像の名前を使い、 新たに作成した画像や他の画像を保存しようとすると GIMP は同名のファイルがあることを示唆します。 さらに 保存 をクリックするとそのファイルに上書きします。

  5. ファイルブラウザー部分の左上から現在のディレクトリーまでを示すボタンが並んでいます。 いずれのボタンもクリックすればそのディレクトリーに移れます。

  6. まだ存在しないフォルダーに画像を保存したい場合には フォルダーの作成 ボタンをクリックして案内に従えば作成できます。

  7. このメニューは規定では すべての画像 を選んでいます。 このときは中央のパネル (2) で現在のディレクトリー内のすべてのフォルダーとすべての画像ファイルの名前が表示されるようになっています。 このリストを展開して表示したい画像ファイル形式を選べば表示を限定できます。

  8. ファイル形式の選択 では XCF 画像形式を圧縮するファイル形式が選べます。