4.8. レンズ補正...

4.8.1. 概観

図16.48 レンズ補正フィルタの使用例

「レンズ補正」フィルタの使用例

元画像

「レンズ補正」フィルタの使用例

レンズ補正適用後


レンズ補正... フィルタはカメラレンズのガラスがもとで写真画像に発生する典型的な歪みを補正でき、 さらには模擬再現もできます。

4.8.2. フィルタの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルタ変形レンズ補正...

4.8.3. オプション

図16.49 レンズ補正のオプション

「レンズ補正」のオプション

いずれのスライダも -100.0 から 100.0 までの値をとります。

プレビュー

プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルタをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て分かるようになっています。

メイン

球面補正値の導入量を指定します。 正の値は画像を凸面状に、 負の値は凹面状にします。 全体として前者は画像を球面の外側から、 後者は内側から貼り付けたような効果があります。

図16.50 メインオプションの用例

メインオプションの用例

-100.0

メインオプションの用例

0.0

メインオプションの用例

+100.0


周辺部

画像の縁に球面補正を追加導入する量を設定します。

図16.51 周辺部オプションの用例 (メインは 50.0 に設定)

周辺部オプションの用例 (メインは 50.0 に設定)

-60.0

周辺部オプションの用例 (メインは 50.0 に設定)

0.0

周辺部オプションの用例 (メインは 50.0 に設定)

+60.0


拡大

仮説上のレンズによる画像の引き伸ばしや縮尺の量を設定します。

図16.52 拡大オプションの用例

拡大オプションの用例

-100.0

拡大オプションの用例

0.0

拡大オプションの用例

+100.0


明るさ

ビネット風ぼかしの効果の量を設定します。 レンズの曲率により光の吸収が変わるせいで明るさが増したり減ったりする現象です。

このオプションが目に見える効果を表すためには、 メイン および 周辺部 の設定値が 0 以外でなくてはなりません。

図16.53 明るさオプションの用例 (メインは 75.0 に設定)

明るさオプションの用例 (メインは 75.0 に設定)

-25.0

明るさオプションの用例 (メインは 75.0 に設定)

0.0

明るさオプションの用例 (メインは 75.0 に設定)

+25.0


X シフト, Y シフト

これらのオプションは各レンズの中心線が揃っていない場合に起こる画像のずれを表します。

上記オプションと同様、 このオプションが目に見える効果を表すためには、 メイン および 周辺部 の設定値が 0 以外でなくてはなりません。

図16.54 X シフトオプションの用例 (メインは 70.0 に設定)

X シフトオプションの用例 (メインは 70.0 に設定)

-100.0

X シフトオプションの用例 (メインは 70.0 に設定)

0.0

X シフトオプションの用例 (メインは 70.0 に設定)

+100.0