コマンドはRGBの3つの値を再配分します。 画像にアルファチャンネルがあってもなくても動作できます。 オプションにモノクロモードとプレビューがあります。
再配分を受けるチャンネルをここで指定します。 モノクロ オプションが有効の場合はこの選択は無視されます。
、 、 の3つの選択肢があります。 ただしこの3つのスライダは赤・緑・青の各チャンネルごとに出力に与える割合を設定します。 負の値もありえます。 -200.0 から 200.0 までの範囲があります。 この値は元のチャンネルに対する百分率を表し、 それらの量が合成されて出力チャンネルのレベルになります。 100% は画像で仕組まれた画素のチャンネル値に相当します。
このオプションはRGBカラー画像をグレースケール風RGB画像に変換します。 「チャンネルミキサー」コマンドは幾度となくこの目的で使用されています。 というのも他の方法に比べていちばん良好な仕上りが得られるからです (用語集の グレースケール の項を参考にしてください)。 ここにチェックを入れているときだけは 出力レベル セレクタが灰色無効となって使用できなくなります。
注記 | |
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ここで赤・緑・青の順に 21%、 72%、 7% と設定すると GIMP 2.2 では 30%、 59%、 11% の設定でした。) → → と同等な明度の設定になります。 ( |
このプラグインの計算は明度が高すぎるきらいがあり明るすぎる画像になってしまうことがあります。 このオプションは各色チャンネルで明度を減らし変換前の良好な割合を維持します。 つまりこれを利用すれば各チャンネルの出力レベルを調節するとき総量からくる明度を気にせず色の相対割合だけに注目した設定ができるようになります。
モノクロ モードを無効にしているときは「出力チャンネル」を選んでください。 そのチャンネルがこのフィルタの操作対象になります。 ダイアログが開かれた当初は元の画像側の同じチャンネルの値が 100% になっています。 これは増減できますから、 スライダは -200.0% から 200.0% までの幅があります。
いずれのチャンネルに対してもRGBの3つのスライダで元チャンネルからの出力割合が設定できます。 画像のすべての画素において、 出力割合に応じて各チャンネルの値を合算した値が出力チャンネル側の値となります。 つぎに例を示しましょう。元チャンネルからの出力割合が設定できます。 画像のすべての画素において、 出力割合に応じて各チャンネルの値を合算した値が出力チャンネル側の値となります。 つぎに例を示しましょう。
モノクロ を有効にするとプレビュー画面がグレースケールに変わりますが、 コマンドを実行するまでは画像自体は依然として3つの色チャンネルを持つRGB色です。
モノクロモードで 明度維持 が作用する様子と留意点をプラグイン作者はつぎのように述べています。 「仮にスライダを赤 75%、 緑 75%、 青 0% に操作したとしましょう。 モノクロ モードで 明度維持 無効とすると、 結果の画像では 75% + 75% + 0% = 150% なのでどうしようもなく明るくなってしまいます。 例えばRGB値が (127,100,80) の画素はどのチャンネルにも 127×0.75 + 100×0.75 + 80×0 = 170 の値が入ることになります。 では 『明度維持』を有効にした場合はどうでしょう。 この場合スライダの値はさらに総計が 100% になるよう拡大縮小されます。 先の例では倍率が 1 / (75%+75%+0%) つまり 0.667 になります。 ゆえに画素の明度はおよそ 113 です。 ちなみに『明度維持』オプションはスライダの値が総計で 100% になることだけしか保証しません。 当然スライダで大きな負の値を設定すればおかしな結果になってしまうでしょう。」
注記 | |
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どのチャンネルを変更するべきか? 目的によってその対象は異なります。 基本的には赤チャンネルはコントラストの操作によくなじみます。 緑チャンネルは細部の印象を変える目的に、 青チャンネルはノイズや粒度の変更によく適合します。 チャンネル分解... コマンドも使えます。 |