「Scalable Vector Graphics」—略してSVGは、 近年人気の高まってきた ベクター画像 のファイル形式であり、 解像度に依存しない形式で画素が表現される特徴があります。 この形式と対照的なのが ラスター画像 であり、 整列したピクセルで画素が表現されています。 GIMPはラスター画像を主体にしたプログラムですが、 パスはベクター成分です。
幸いにもパスはSVGファイル中でもGIMP上でもほぼ同じ形態で表現されています。 (現在は何も将来的な変更予定がありません。 GIMP 2.0 を契機にパス関連の書き直しがSVGパスを意識して行なわれたためです。) 互換性があることから、 GIMPのパスの情報を何ら損失することなくSVGファイルへ保存することが可能です。 パスダイアログの脈絡メニューからこの機能が使えます。
SVGファイルを保存できるプログラムには、 Inkscape や Sodipodi というベクター画像を扱う2つのオープンソースプログラム等がありますが、 もちろんGIMPはこれらによって保存されたSVGファイルからパスを読み込めます。 こういったプログラムにはGIMPよりずっと強力なパス操作ツールが備わっていますから、 この連携はうれしいものです。 SVGファイルからのパスのインポートはパスダイアログの脈絡メニューにあります。
SVG形式はパスにとどまらず様々な多くの画像要素を扱えます。 中には正方形や長方形、 円と楕円、 一般的な多角形などがあって、 GIMP はこれらを成分として扱うことは一切できませんが、 パスとしては読み込めます。
注記 | |
---|---|
GIMPができるSVGファイルの読み込み方はパスの作成だけではありません。 普段通り画像ファイルとしてSVGファイルをGIMPに読み込ませることも可能です。 |