7. ブラシの追加

ブラシを追加するには、 新たに作成したものであれダウンロードしてきたものであれ、 GIMPで使えるファイル形式で保存します。 ブラシファイルはGIMPが指標化してブラシダイアログに載せられるように、 GIMPのブラシ検索パスに置きます。 ブラシの再読み込みボタンを押せばブラシのあるディレクトリ群で再度指標化されます。 GIMPが利用するブラシ用のファイル形式はつぎの3つです。

GBR

.gbr("gimp brush") 形式は通常のブラシと色ものブラシに使われています。 他の形式の画像、 たとえば他のプログラム用のブラシ等も、 GIMPで開いて .gbr で終わる名前で保存すれば、 GIMP用のブラシに変換できます。 保存時にダイアログボックスが現れ、 ここでブラシ間隔の初期値を設定できます。 GBRファイル形式の仕様の完全な解説が、 GIMP配布のソース内の devel-docs/gbr.txt にあります。

図7.17 .gbr 形式でブラシを保存

.gbr 形式でブラシを保存

GIH

.gih ("gimp image hose") 形式はアニメーションするブラシに使われています。 複数層のレイヤーからなる画像をもとに作られるブラシです。 レイヤーはそれぞれに複数のブラシ形状を格子状に整列して置けます。 .gih ファイル形式で保存するときは、 ダイアログが出ますのでブラシの性質と名前を記入しましょう。 次節 GIHダイアログ に詳しい説明があります。 GIHファイル形式はいくぶん込み入っています。 詳しい仕様の説明がGIMP配布ソースの devel-docs ディレクトリ内のファイル gih.txt にあります。

VBR

.vbr 形式は媒介変数つきブラシ、 つまりブラシエディタで作られたブラシに使われています。 それ以外の方法でこの形式のファイルを入手しようとしても無意味です。

追加したブラシを有効にするにはGIMPが検索できるブラシ保管パスのフォルダにそのブラシを置きます。 初期設定ではブラシ検索パスにはフォルダが2つ登録されています。 それぞれ、 ユーザが手を加えられないシステムパス下の brushes フォルダと、個人用GIMPフォルダ下の brushes フォルダです。 新たに作ったブラシ保管パスは環境設定 ダイアログのブラシフォルダのページ上でブラシ検索パスに追加登録できます。 GBR形式、 GIH形式、 VBR形式のいずれのブラシファイルもブラシ検索パスに保管すれば、ブラシダイアログのブラシを再読み込みボタンを押した直後からブラシダイアログ上に並びますし、 新たにフォルダをブラシ検索パスに登録した場合はその後にGIMPを再起動したときから、 ブラシダイアログ上で見られるようになります。

[注記] 注記

ブラシエディタで作成した媒介変数つきブラシは、 作成後に自動的に個人用 brushes フォルダに保存されます。

既にネット上ではGIMP用ブラシ集を公開配布するところがたくさんあります。 そのサイトへのリンク集をここに載せてもすぐに古くなってしまうので、 そのかわり、 GIMP brushesをお好みの検索サイトで探してください。 他の描画機能つきソフトのためのブラシもたくさんありますが、 その一部はGIMP用ブラシに容易く変換できます。 それ以外にも特別なユーティリティを通せば変換できるものもありますが、 残念ながらどうしても利用できないものもあります。 面白いプロシージャブラシもほとんどが最後の範疇に入ってしまいます。 興味がある方はまずウェブで調べて、 どうしても見付からないときは質問を受け付けてくれる達人を探してください。