5.10. 脱色

脱色ツールは現在活性化しているレイヤーの色調を測ってすべての画素の色を灰色濃淡に変換します。 これは画像をグレースケール化するのとは2つの意味で異なります。 第1に、 このツールは活性レイヤーにのみ作用します。 第2に、 レイヤーはそれでもなおRGBの3つの成分を使って色を表現しています。 これはつまりこのレイヤー上にあとから色彩で描けることを意味します。

[注記] 注記

このツールは RGB モードの画像のレイヤーでのみ利用可能です。 画像がグレースケール色やインデックス化色の場合は何も起こりません。

5.10.1. 呼び出し方

このツールを起用する方法はつぎのとおりです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール色ツール脱色... あるいは

  • ツールボックスのツールアイコン 但しこの色ツールをツールボックスに登録した場合に限ります。 ツールアイコンダイアログ をご覧ください。

5.10.2. オプション

図13.162 脱色ツールのダイアログ

「脱色」ツールのダイアログ

3つのオプションがあります。

灰色濃淡の基準となる階調を次の3つから選びます。

明度

この基準は次の計算式で求められます。

Lightness = ½× (max(R,G,B) + min(R,G,B))
光度

この基準は次の計算式で求められます。

Luminosity = 0.21 × R + 0.72 × G + 0.07 × B
平均

この基準は次の計算式で求められます。

Average Brightness = (R + G + B) ÷ 3

図13.163 3つの基準の比較

3つの基準の比較

元画像

3つの基準の比較

明度を採用

3つの基準の比較

光度を採用

3つの基準の比較

平均を採用