5.2. カラーバランス

カラーバランスツールは選択範囲や活性レイヤーの色のバランスを変更するためのものです。 デジタル写真の主色を訂正するのに適しています。

5.2.1. 呼び出し方

カラーバランスツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール色ツールカラーバランス... あるいは カラーバランス...

  • ツールボックスのツールアイコン 。 但しこの色ツールをツールボックスに登録した場合に限ります。 ツールアイコンダイアログ をご覧ください。

5.2.2. オプション

図13.127 カラーバランスツールのダイアログ

「カラーバランス」ツールのダイアログ

プリセット

画像の色設定の内容は追加ボタン をクリックすればプリセット一覧に保存できます。

ボタンをクリックするとつぎのメニューが呼び出されます。

図13.128 プリセットメニュー

プリセットメニュー

このメニューでは 設定をエクスポート によって現在の設定を記憶させたり、 設定をインポート によって他の画像の処理などに使った設定を再利用できます。 記憶された設定の数々は プリセットデータの編集... に進むと出てくるつぎのダイアログで管理できます。

図13.129 プリセットデータの編集ダイアログ

「プリセットデータの編集」ダイアログ

調整する範囲の選択

これらからひとつを選んで、 次のオプションのスライダで調整を受ける色の範囲に制限を設けます。 シャドウ は最も暗い画素 (ピクセル) に、 中間調 は中間的な明るさの画素に、 ハイライト は最も明るい画素に、 それぞれ作用します。

色レベルの調整

それぞれのスライダはRGBの三原色とその補色CMYの間を指します。 0 の位置が元画像の画素がもつ現在の色レベル値に相当します。 画素の色が赤とシアン、 緑とマゼンタ、 青とイエローのそれぞれの間のレベルで変更できます。

範囲のリセット

このボタンを押せばそれぞれの色レベルの変更が 0 の位置 (元の値) に戻されます。

輝度を保持

このオプションは活性レイヤーや選択範囲の明るさを維持するようにはからいます。 それぞれの画素の輝度は変わりません。

プレビュー

このプレビューチェックボックスで、 動的な画像更新に切り替えます。 このオプションが有効ならば、 RGB値にどんな変更があっても即座に活性レイヤーもしくは選択範囲で見られます。