8.6. 自動調整サブメニュー

図15.123 自動調整サブメニュー

「自動調整」サブメニュー

自動調整 サブメニューには何も指示しなくても自動的に活性レイヤーの色の配分調整をやり遂げてくれる処理コマンドが入っています。 そのうちのいくつかは実際はプラグインで実装されています。

8.6.1. サブメニューへの入り方

  • 画像ウィンドウのメニューより 自動調整

8.6.2. 自動化された色伸長

GIMPには活性レイヤーの色チャンネルでヒストグラムの横幅を広くとる自動化コマンドがいくつか付いてきます。 明るい画素を右方向へ、 暗い画素を左方向へヒストグラムを操作して、 明るい画素をより明るく、 暗い画素をより暗くすることでレイヤーに描かれたもののコントラストを増します。

なかにはそのとき3つの色のチャンネルを等しく伸長させることで色相を変えない処理もあります。 逆に3つの色チャンネルを個別に伸長するものもあり、 これは色相が変化します。

伸長方法はコマンドごとに異なり、 仕上りの見た目もそれぞれ違います。 個々の処理コマンドがどんな結果を生むかを予想するのは容易ではありません。 お使いの処理方法を正確に理解されているなら、 同等かそれ以上の成果を レベル ツールでも再現できます。

それぞれのコマンドで処理した結果の例をこの1ページにまとめましたので、 見比べてみてください。 でも最適なコマンドは使う画像によって変わりますのでいずれのコマンドもひととおり試してみて最良の結果が得られるコマンドを探ってください。

図15.124 元画像とヒストグラム

元画像とヒストグラム

このレイヤーなら明る過ぎる画素も暗過ぎる画素もないので、 いずれのコマンドもちゃんと動作する。


図15.125 平滑化 コマンド

平滑化 コマンド

平滑化の例


図15.126 ホワイトバランス コマンド

ホワイトバランス コマンド

ホワイトバランスの例


図15.127 ホワイトバランス コマンド

ホワイトバランス コマンド

色強調の例


図15.128 正規化 コマンド

正規化 コマンド

正規化の例


図15.129 コントラスト伸長 コマンド

コントラスト伸長 コマンド

コントラスト伸長の例


図15.130 HSV 伸長 コマンド

HSV 伸長 コマンド

HSV 伸長の例