15.3. 半統合

15.3.1. 概観

半統合 フィルターはインデックス化された画像の透過効果にアンチエイリアスをかけようとして編みだされた処方です。 というのも、 GIF 形式のインデックス化カラー画像は透過効果をつけられますが、 完全透過か完全不透明 (アルファ値が 0 か 255) だけしか選べず、 半透明 (1 から 255) が使えません。 半透明な画素は透過を全くしなくなるか、 あるいは完全透過するかの二者択一となり、 たとえばウェブページ用に作ったロゴに施したアンチエイリアス処理が崩壊してしまいます。

このフィルターを適用する前にウェブページの背景色がどんな色か知っておくことは大事です。 この作業には描画色/背景色ダイアログの点眼器が便利です。 この機能はコンピューターの画面のどこからでも採色でき、 その色は描画色としてツールボックスの色標識にも表示されます。 このフィルターは背景色を使いますので、 描画色と背景色の交換 (ショートカット X) をしましょう。

半統合化の処理はレイヤーの色にその画素のアルファ値をかけ合わせて描画色とし背景色と合成することで正しくアンチエイリアスを再現します。 完全透過な画素には色がつきません。 よく透過している画素はあまり色が付かず、 弱い透過にはよく色が乗ります。

15.3.2. フィルターの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルターウェブ半統合。 このプラグインは画像にアルファチャンネルが加わっている場合のみ利用できます。 アルファチャンネルがなければこのメニュー項目は灰色無効になり使用できません。 アルファチャンネルの追加については 「アルファチャンネルの追加」 をご覧ください。

15.3.3. 適用例

つぎに示す例では GIMP 背景色を桃色にし、 元画像は透過背景に輪郭をぼかした薄緑の筋を描いたものを使用します。

図17.396 半統合のための例図

半統合のための例図

現在の背景色

半統合のための例図

倍率 800% 表示


完全透過なところはそのまま残ります。 半透明な画素はその透明度 (アルファ値) に従って桃色が加わります。 こうしてこの画像は背景が桃色のページにうまく馴染みます。

図17.397 半統合フィルター適用後

半統合フィルター適用後

半統合フィルター適用後の結果。 GIF に使える。