13.14. Sin 曲線...

13.14.1. 概観

図16.311 Sin 曲線フィルタの適用例

Sin 曲線フィルタの適用例

Sin 曲線フィルタ適用後


画像ウィンドウのメニューより フィルタ下塗りパターンSin 曲線...

Sin 曲線... フィルタは正弦曲線を基にした文様を作成し、 いくぶん波紋織の絹生地のように、 またベニヤ板な見え方になったりもします。 タブではこのプラグインが文様を描くのに使う相異なる2つの色を指定します。 この2色が正弦曲線を基にした波形パターンをつくります。

文様の拡大縮小が X と Y の方向にそれぞれ設定でき、 波が長くなったり短くなったりします。 また正弦関数を重ね合わせてより複雑にする程度も設定できます。 高い値にするとパターンにはより頻繁に干渉や反復が現れます。

13.14.2. オプション

図16.312 Sin 曲線フィルタのオプション (設定)

「Sin 曲線」フィルタのオプション (設定)

設定タブ
X 拡大縮小; Y 拡大縮小

X は水平方向に、 Y は垂直方向に関連しています。 低い値にするといずれもその方向に文様が引き伸ばされ、 高い値にすると文様は圧縮されます。

複雑度

このスライダは2つの色が互いに影響しあう程度を調節します。 相互作用や反復の量といえます。

乱数種

乱数種 はフィルタの不規則なふるまいを制御します。 同じ乱数種を同じ条件下で使用するとフィルタは全く同じ結果を生みます。 乱数種が異なれば別の結果が出ます。 乱数種は数値記入欄から直接与えるほか、 新しい種 ボタンをクリックして無作為に発行させる方法もあります。

乱数化 オプションを有効にすると乱数種の記入欄は灰色無効となって手動設定ができなくなりますが、 フィルタを呼び出すたびに無作為に新たな乱数種が自動生成されます。 このオプションを無効にしておくと最後に使用された乱数種が記憶され再び同じ乱数種が使用しやすくなります。

強制的に並べる?

このオプションを有効にすると、 生成されるパターンはタイル化可能な文様になります。 例えばHTMLページの背景画像として使えば並べたとき継ぎ目が目立ちません。

典型, ゆがめる

これは使われる2つの色が互いに影響しあうときの処理を調整する付加的なオプションです。 ゆがめる を選んだ場合の2色間の相互作用は 典型 を選んだ場合に比べより歪んだものになります。

色タブ

図16.313 Sin 曲線フィルタのオプション (色)

「Sin 曲線」フィルタのオプション (色)

カラー

このタブでは文様を作るのに使われる2色を設定します。 白黒の画像にするか、 ツールボックスの色標識に示される現在の描画色と背景色で描くか、 もしくは2つの色だまりボタンでそれぞれ指定した色を使う方法があります。 アルファチャンネル スライダはそれぞれの色の不透明度を設定します。 フィルタを呼び出したレイヤーにアルファチャンネルがないときは、 どちらのスライダも灰色無効になり使用できません。

混色タブ

図16.314 Sin 曲線フィルタのオプション (混色)

Sin 曲線フィルタのオプション (混色)

勾配/グラデーション

波形を生成する関数には 線形双線型波状 のいずれかを選びます。

ベキ指数

指数 スライダは2色のうちどちらがどの程度優勢となるかを設定します。 この値を -7.5 にするとタブで指定した色のうち、 白黒なら黒が、 描画色と背景色なら描画色が、 色だまりボタンでは右側の色が完全に画像を塗りつぶします。 逆にこの値を 7.5 とするともう一方の色が完全支配します。 値が 0.0 なら中立的になります。