4.5. 回転

図13.110 ツールボックス上の回転ツールアイコン

ツールボックス上の「回転」ツールアイコン

4.5.1. 概観

このツールは活性レイヤーや選択範囲やパスを回転させるためのものです。 このツールで画像や選択範囲をクリックすると回転ダイアログが開かれます。 ここで画面上に示されている回転軸の座標と、 回転の角度を設定できます。 この設定は画像上および回転軸の点上でマウスを使ってドラッグしても変更できます。

4.5.2. 呼び出し方

この変形ツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール変換ツール回転

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット Shift+R

4.5.3. キー修飾 (初期設定)

Ctrl

このキーを押しているときの回転は 15 度ずつとびとびになります。

4.5.4. オプション

図13.111 回転ツールのツールオプション

「回転」ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

変換対象; 変換方向; 補間アルゴリズム; クリッピング; プレビュー
[注記] 注記

これらのオプションについては 変換ツールの共通オプション に説明があります。

変換方向について

変換方向とはレイヤーが回転する方向や方法を定めるものです。 正変換は順当な方向へ回転します。 レイヤーを 10 度右へ回転させるとすると、 その向きにその角度でレイヤーが傾いて描かれます。 この動作は逆変換の場合とは対称です。

逆向きの回転が一番よく使われるのは傾いて写っているデジタル写真を直す用途です。 仮に画像が 13 度傾いているとして、 その角度ぴったりに回転させるためにがんばらなくてもよくなります。 ここで 逆変換 の回転を使えば画像を見ながらその傾きにレイヤーの回転方向を合わせる方法がとれます。 実際は逆に回転するので、 ぴったりの角度で画像の修正ができるのです。

角度の制限について

15度ずつ回転 (Ctrl) が有効な場合は 15 度刻みの回転に制限されます。

4.5.5. 回転情報ウィンドウ

図13.112 回転情報のダイアログウィンドウ

回転情報のダイアログウィンドウ

角度

ここで回転の角度を -180 度から +180 度までの値で定められます。

中心座標 X; 中心座標 Y

このオプションは画像上では大きな的で表されている回転の中心の位置を定めるものです。 中心点はこの的をマウスで直にクリックしてドラッグしても移動できます。 座標の数値は初期設定ではピクセル単位ですが、 引き出し排列を操作して変更できます。

[注記] 注記

レイヤーの回転はこのツール以外にもレイヤー変換 と進むとサブメニューで90度、 180度、 任意の角度の回転ができます。