3.15. 暗室

図13.90 ツールボックス上の暗室ツールアイコン

ツールボックス上の「暗室」ツールアイコン

暗室ツールは現在手にしているブラシを用いて画像を明るくしたり暗くしたりするためのものです。 画素 (ピクセル) に及ぼす効果の種類を定めるモードがあります。

3.15.1. 呼び出し方

このツールを起用する方法はつぎのいずれかです。

  • 画像ウィンドウのメニューより ツール描画ツール暗室

  • ツールボックスのツールアイコン

  • キーボードショートカット Shift+D

3.15.2. キー修飾 (初期設定)

Ctrl

覆い焼きから焼き込みに切り替えます。 Ctrl キーを放すと元に戻ります。

Shift

このキーによって暗室ツールで直線が引ける態勢になります。 マウスの 第1ボタン でクリックしている間 Shift キーを押し続けておれば直線状に覆い焼きもしくは焼き込みが施されます。 さらにこのキーを押したままクリックをすれば先に引いた直線の終点を始点とする直線を新たに引くことができ、 つぎつぎと繋げられます。

3.15.3. オプション

図13.91 ぼかし/シャープツールのツールオプション

「ぼかし/シャープ」ツールのツールオプション

一般的にはこのツールを起用すると、 そのツールオプションがツールボックスの下に繋げられたウィンドウ上に現れます。 そのようなウィンドウが見あたらないときは、 画像ウィンドウのメニューより ウィンドウドッキング可能なダイアログツールオプション と辿れば今使っているツールのツールオプションウィンドウが開きます。

不透明度; ブラシ; 拡大・縮小; ブラシ感度の調整; フェードアウト; 揺らぎ; ハードエッジ
描画ツールの全般もしくは大多数に共通するツールオプションについての説明は 描画ツール共通のオプション をご覧ください。
種類

覆い焼きは色を明るくする効果があります。

焼き込みは色を暗くする効果があります。

範囲

効果を及ぼす対象を3つの階調から選びます。

  • シャドウ は最も暗い画素のみに限定します。

  • 中間調 は平均的階調の画素のみに限定します。

  • ハイライト は最も明るい画素のみに限定します。

露出

このスライダはこのツールが及ぼす効果の強さを定めるものですから、 ほぼ写真現像の露出のように使えます。 スライダの値は既定では 50 ですが 0 から 100 の範囲内で変更できます。